【J1採点&寸評】山形×名古屋|磯村の2得点と川又の5戦連発弾で名古屋が敵地で快勝!
【試合内容】
山形は前節の3-5-1-1から従来の3-4-2-1の布陣に戻し、名古屋は川又、永井の2トップの布陣に。山形はディエゴ、R・フランク、川西を中心にボールを追って、フリーになりやすい宮阪、アルセウがセカンドボールを拾って攻めた。
名古屋は30分頃からドリブルやカウンターなどで突破してチャンスを作ると、前半終了間際に磯村がゴールを決めて名古屋が先制した。後半はどちらもカウンターを起点とし、山形はディエゴを中心にボールを奪って一気にゴール前まで攻め込む。54分の高木、64分のディエゴなど決定機を作ったが決めきれずにいると、69分に名古屋の川又が西河と入れ替わってあっさりと2点目。川又はクラブ記録の5戦連発をマークした。
さらにカウンターから磯村が中央突破し、川又のシュートのこぼれ球を磯村が押し込んで3点目を決め、名古屋が3-0で勝利した。山形はシュート18本を打ちながらゴールを決めきれずに流れを失って失点し、リーグ戦11戦勝ちなしの2連敗となった。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節
【チーム採点・寸評】
山形 6
前節の新潟戦に比べて、前半の入り方や戦う姿勢が良くなりチャンスも作れていたが、肝心の得点力は改善されず。決めるべき時に決めきれず、逆にあっさりと決められてどんどん流れを悪くしてしまった。守備の頑張りが結果として付いてこない試合が続いている。
名古屋 6.5
前半から主導権を握られて苦しんでいたが、前半終了間際や流れが悪い時間帯、そして試合を決めたい時間帯と、欲しい時間帯に効率良く得点を重ね、試合を決めた。
【山形|採点・寸評】
GK
1 山岸範宏 6
39分のスーパーセーブなど、シュートブロックで輝きを放つも、結果的には3失点を喫した。
DF
26 宇佐美宏和 6
対永井の守備では前を向かれると苦しかったが、寄せ切ればスピードでは劣らず勝率は高かった。ただ攻撃では起点になりきれず。
4 西河翔吾 5
前半は集中できていたが、69分に川又に入れ替わられて失点を許す。セットプレーから名誉挽回のチャンスあったが決められなかった。
13 石川竜也 5.5
細かいパスのズレやFKのズレが目立つなど、らしくないプレーもあった。サイドへの効果的な配球は少なかったか。
MF
31 高木純平 6
前半からアグレッシブにボールを奪いチャンスも作れていたが、ラストパスやクロスで相手に引っかかる場面が目立った。
5 アルセウ 6.5
セカンドボールを上手く拾って、宮阪とともにバランス良く中盤を支配した。前半に打ったボックス内でのシュートは決めたかった。
15 宮阪政樹 6.5
攻撃参加しながらも、奪われた後も全力で守備に戻ってボールを追いかけ、攻守で奮闘していた。シュートの意識がかなり高く枠も捉えており、ネットを揺らすのを待つばかりだ。
27 高木利弥 6
矢野とのマッチアップは負けていなかったが、奪い返される場面も多く、そこから崩されていた。前半、後半とファーに流れたボールに顔を出せ、名古屋の壁に阻まれる。
24 ロメロ・フランク 5.5
ボールを引き出すものの、その後のプレーが合わず、結果的にロスト。後半も前を向いて仕掛けたが決まらなかった。
29 川西翔太 5.5
昨年のような守備を見せて前半から飛ばしていた。攻撃でシンプルなプレーも増えてきたが、突破は少なかった。
FW
11 ディエゴ 5.5
守備の貢献や前線の起点、カウンターの起点とチームへの貢献度は高いが、4本のシュートは空砲に終わる。後半は焦りも見えたか。
交代選手
MF
9 中島裕希 5.5
裏に飛び出してボールを引き出し変化を作れているが、肝心なところでのタッチミスが多く、流れを変え損ねた。
FW
8 林 陵平 5.5
ボールは入っているが周りのサポートも薄く戻さざるを得ない状況が多かった。チャンスボールも少なくシュートは1本。
MF
30 山粼雅人 6
背後に抜け出して起点を作ってもつなぎきれず。ロスタイムのCKに飛び込むもあとわずかで合わなかった。
監督
石粼信弘 5.5
メンバーを入れ替えて立て直し図るも結果を出せず。内容は改善されていており、選手の起用自体に大きな問題はなかったが、先制点を決めて試合を優位に進めるパターンに持ち込めずに苦しんでいる。主導権を握った前半など、本来の実力差を考えれば奮闘していたが、11戦勝ちなしは厳しい。
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢粼正剛 6.5
守備範囲が広く、強烈なミドルシュートなどにもしっかりと対応。ふわりと浮いた嫌なクロスなどにも惑わされず、元日本代表らしい安定したパフォーマンスを見せた。
DF
19 矢野貴章 6
単純なサイドでの1対1では高木に止められる形。逆にそこから奪い返してチャンス作っていた。守備では裏に走られても足を出して止めていた。
2 竹内 彬 6.5
ボックス内でのシュートを身体を張って防ぐ、1対1でもボールに寄せれば簡単にはやられず、強さを見せた。
4 田中マルクス闘莉王 6.5
ラインを下げて守るのでバイタルを使われているが、一番やられたくない部分やクロスに対しては決して負けず。セットプレーでも身体を張って守れていた。
6 本多勇喜 6.5
ロメロや川西などシャドーの選手をしっかりと捕まえてタイトにマーク。ゴール前を手堅く守った。
MF
22 小屋松知哉 6
パスミスも目立つが、トップ下でタイミングをずらしながらバイタルに顔を出してボールを引き出し、先制ゴールをアシスト。
13 磯村亮太 7
チームが流れを掴みきれないなかで、前半終了間際の決定機をインサイドで落ち着いて決めて先制点。さらに積極的にゴール前に顔を出し、3点目は中央での仕掛けからこぼれ球に反応して、自身プロ初となる1試合・2ゴールを決めた。
10 小川佳純 6.5
左ウイングバックで出場。攻撃参加は少な目だが、運動量が多く、最終ラインにまで守備に戻ることで3バックの守備を助けた。交代するまで懸命に走り運動量が落ちなかった。
20 矢田 旭 6
前線との呼吸は合っているが、縦のパスは精度が低めでカットされがち。守備はで当たりこそ強くなかったが、ゴール前ではバイタルのスペースをしっかりと埋めていた。
FW
32 川又堅碁 6.5
前半は西河の対応に手を焼き、39分のビッグチャンスを逃すなど乗りきれなかったが、69分に身体をうまく使った個人技で抜け出し、クラブ記録に並ぶ5試合連続得点。チーム2点目のゴールを決めた。
11 永井謙佑 6.5
突破する回数は少なかったが、時間の経過とともに走力が効果を発揮して攻撃の起点に。1点目はスルーでゴールを演出した。
交代選手
FW
18 ノヴァコヴィッチ -
途中交代で出場。回数は多くないが確実にボールを収めていた。
MF
35 田中輝希 -
終了間際に左ウイングバックで出場。ゴール前でのクリアで危うい場面があったが、しっかり対応できた。
MF
25 望月嶺臣 -
途中出場。懸命にボールを追いかけたが、後手に回ってファウルになることもあった。
監督
西野 朗 6.5
負傷者が多く苦しい台所事情のなか、主導権をなかなか握れずに苦しんだが、2ゴールを決めた磯村の起用や前線に戻した永井の奮闘など、選手起用は当たっている。
取材・文:嶋 守生(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
山形は前節の3-5-1-1から従来の3-4-2-1の布陣に戻し、名古屋は川又、永井の2トップの布陣に。山形はディエゴ、R・フランク、川西を中心にボールを追って、フリーになりやすい宮阪、アルセウがセカンドボールを拾って攻めた。
名古屋は30分頃からドリブルやカウンターなどで突破してチャンスを作ると、前半終了間際に磯村がゴールを決めて名古屋が先制した。後半はどちらもカウンターを起点とし、山形はディエゴを中心にボールを奪って一気にゴール前まで攻め込む。54分の高木、64分のディエゴなど決定機を作ったが決めきれずにいると、69分に名古屋の川又が西河と入れ替わってあっさりと2点目。川又はクラブ記録の5戦連発をマークした。
さらにカウンターから磯村が中央突破し、川又のシュートのこぼれ球を磯村が押し込んで3点目を決め、名古屋が3-0で勝利した。山形はシュート18本を打ちながらゴールを決めきれずに流れを失って失点し、リーグ戦11戦勝ちなしの2連敗となった。
【チーム採点・寸評】
山形 6
前節の新潟戦に比べて、前半の入り方や戦う姿勢が良くなりチャンスも作れていたが、肝心の得点力は改善されず。決めるべき時に決めきれず、逆にあっさりと決められてどんどん流れを悪くしてしまった。守備の頑張りが結果として付いてこない試合が続いている。
名古屋 6.5
前半から主導権を握られて苦しんでいたが、前半終了間際や流れが悪い時間帯、そして試合を決めたい時間帯と、欲しい時間帯に効率良く得点を重ね、試合を決めた。
【山形|採点・寸評】
GK
1 山岸範宏 6
39分のスーパーセーブなど、シュートブロックで輝きを放つも、結果的には3失点を喫した。
DF
26 宇佐美宏和 6
対永井の守備では前を向かれると苦しかったが、寄せ切ればスピードでは劣らず勝率は高かった。ただ攻撃では起点になりきれず。
4 西河翔吾 5
前半は集中できていたが、69分に川又に入れ替わられて失点を許す。セットプレーから名誉挽回のチャンスあったが決められなかった。
13 石川竜也 5.5
細かいパスのズレやFKのズレが目立つなど、らしくないプレーもあった。サイドへの効果的な配球は少なかったか。
MF
31 高木純平 6
前半からアグレッシブにボールを奪いチャンスも作れていたが、ラストパスやクロスで相手に引っかかる場面が目立った。
5 アルセウ 6.5
セカンドボールを上手く拾って、宮阪とともにバランス良く中盤を支配した。前半に打ったボックス内でのシュートは決めたかった。
15 宮阪政樹 6.5
攻撃参加しながらも、奪われた後も全力で守備に戻ってボールを追いかけ、攻守で奮闘していた。シュートの意識がかなり高く枠も捉えており、ネットを揺らすのを待つばかりだ。
27 高木利弥 6
矢野とのマッチアップは負けていなかったが、奪い返される場面も多く、そこから崩されていた。前半、後半とファーに流れたボールに顔を出せ、名古屋の壁に阻まれる。
24 ロメロ・フランク 5.5
ボールを引き出すものの、その後のプレーが合わず、結果的にロスト。後半も前を向いて仕掛けたが決まらなかった。
29 川西翔太 5.5
昨年のような守備を見せて前半から飛ばしていた。攻撃でシンプルなプレーも増えてきたが、突破は少なかった。
FW
11 ディエゴ 5.5
守備の貢献や前線の起点、カウンターの起点とチームへの貢献度は高いが、4本のシュートは空砲に終わる。後半は焦りも見えたか。
交代選手
MF
9 中島裕希 5.5
裏に飛び出してボールを引き出し変化を作れているが、肝心なところでのタッチミスが多く、流れを変え損ねた。
FW
8 林 陵平 5.5
ボールは入っているが周りのサポートも薄く戻さざるを得ない状況が多かった。チャンスボールも少なくシュートは1本。
MF
30 山粼雅人 6
背後に抜け出して起点を作ってもつなぎきれず。ロスタイムのCKに飛び込むもあとわずかで合わなかった。
監督
石粼信弘 5.5
メンバーを入れ替えて立て直し図るも結果を出せず。内容は改善されていており、選手の起用自体に大きな問題はなかったが、先制点を決めて試合を優位に進めるパターンに持ち込めずに苦しんでいる。主導権を握った前半など、本来の実力差を考えれば奮闘していたが、11戦勝ちなしは厳しい。
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢粼正剛 6.5
守備範囲が広く、強烈なミドルシュートなどにもしっかりと対応。ふわりと浮いた嫌なクロスなどにも惑わされず、元日本代表らしい安定したパフォーマンスを見せた。
DF
19 矢野貴章 6
単純なサイドでの1対1では高木に止められる形。逆にそこから奪い返してチャンス作っていた。守備では裏に走られても足を出して止めていた。
2 竹内 彬 6.5
ボックス内でのシュートを身体を張って防ぐ、1対1でもボールに寄せれば簡単にはやられず、強さを見せた。
4 田中マルクス闘莉王 6.5
ラインを下げて守るのでバイタルを使われているが、一番やられたくない部分やクロスに対しては決して負けず。セットプレーでも身体を張って守れていた。
6 本多勇喜 6.5
ロメロや川西などシャドーの選手をしっかりと捕まえてタイトにマーク。ゴール前を手堅く守った。
MF
22 小屋松知哉 6
パスミスも目立つが、トップ下でタイミングをずらしながらバイタルに顔を出してボールを引き出し、先制ゴールをアシスト。
13 磯村亮太 7
チームが流れを掴みきれないなかで、前半終了間際の決定機をインサイドで落ち着いて決めて先制点。さらに積極的にゴール前に顔を出し、3点目は中央での仕掛けからこぼれ球に反応して、自身プロ初となる1試合・2ゴールを決めた。
10 小川佳純 6.5
左ウイングバックで出場。攻撃参加は少な目だが、運動量が多く、最終ラインにまで守備に戻ることで3バックの守備を助けた。交代するまで懸命に走り運動量が落ちなかった。
20 矢田 旭 6
前線との呼吸は合っているが、縦のパスは精度が低めでカットされがち。守備はで当たりこそ強くなかったが、ゴール前ではバイタルのスペースをしっかりと埋めていた。
FW
32 川又堅碁 6.5
前半は西河の対応に手を焼き、39分のビッグチャンスを逃すなど乗りきれなかったが、69分に身体をうまく使った個人技で抜け出し、クラブ記録に並ぶ5試合連続得点。チーム2点目のゴールを決めた。
11 永井謙佑 6.5
突破する回数は少なかったが、時間の経過とともに走力が効果を発揮して攻撃の起点に。1点目はスルーでゴールを演出した。
交代選手
FW
18 ノヴァコヴィッチ -
途中交代で出場。回数は多くないが確実にボールを収めていた。
MF
35 田中輝希 -
終了間際に左ウイングバックで出場。ゴール前でのクリアで危うい場面があったが、しっかり対応できた。
MF
25 望月嶺臣 -
途中出場。懸命にボールを追いかけたが、後手に回ってファウルになることもあった。
監督
西野 朗 6.5
負傷者が多く苦しい台所事情のなか、主導権をなかなか握れずに苦しんだが、2ゴールを決めた磯村の起用や前線に戻した永井の奮闘など、選手起用は当たっている。
取材・文:嶋 守生(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。