『ドラゴンクエストXI』はPS4 / 3DS / 任天堂NXで発売。ドット絵と3D融合など異例尽くし

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国民的人気ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの正伝最新作、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の発売が決定しました。プラットフォームはソニーのプレイステーション4と任天堂の3DS、次世代ゲーム機 NX (検討中)。メーカーの枠を越えた異例の3機種発売です。PlayStation 4版はHDグラフィックス、ニンテンドー3DS版では3Dグラフィックス&ドット絵と、それぞれのハードの特性を活かした内容になっています。

スクウェア・エニックスは、2015年7月28日に東京都内で行われた「ドラゴンクエスト新作発表会」において、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」を発表しました。対応機種はPlayStation 4、ニンテンドー3DS、そして任天堂の次世代ゲーム機NX(検討中)となっています。発売時期や価格は未定。

発売から時間を経ての移植はともかく、ナンバリングの新作が複数プラットフォームで発売されるのは異例の事態。しかも、それがソニーのPlayStation 4と任天堂のニンテンドー3DS & NXと、複数メーカーをまたいでいるのですからこちらもまた異例です。

発表会ではPlayStation 4版とニンテンドー3DS版の実機プレイが公開されましたが、特筆すべきは、それぞれのハードの特性を活かした内容になっていた点にあります。

PlayStation 4版はHDグラフィックス。ニンテンドー3DS版は上画面が3Dグラフィックスで、下画面はドット絵による2Dグラフィックスとなっており、どちらの画面でもプレイできます。発表会の実機プレイでは、どちらのモードでも戦闘時は上画面を使用していましたが、グラフィックス自体はそれまでに操作していた画面のものになっていました



「ドラゴンクエスト」といえば、2016年6月に発売30周年を迎える長寿シリーズ。初代作〜「VI」ではドット絵による2Dグラフィックス、「VII」以降は3Dグラフィックスが使われるなど、表現手法も変化し続けています。

つまり、ドット絵世代のファンと3Dグラフィックス世代のファンがいるわけですが、その両者にアプローチしたのが「XI」のユニークなところ。PlayStation 4版は「VIII」の系譜に連なる表現に、ニンテンドー3DS版は3Dグラフィックスが「IX」路線、ドット絵が初代〜「VI」風と、これまでの歴史を包括したものになっており、どの世代のファンであっても、自分の「ドラクエ観」にあった新作を楽しめるというわけです。新たなファン層の開拓はもちろん、成長に伴いゲームを卒業してしまった層の復帰も期待されます。

近年、海外のインディーズゲームを中心にドット絵をリスペクトした作品が急増してきました。アニメのオープニングで「ドラゴンクエスト」風のドット絵が使われることもあるなど、ドット絵の再評価が進んでいます。若年層にドット絵の魅力を知ってもらうという意味でも「XI」の試みは興味深いものがあるといえるでしょう。

「ドラゴンクエスト」といえばゲーム機のシェア争いに多大な影響を与えうるシリーズですが、新作がソニーと任天堂の両陣営で発売されるというのも、これまでからは考えられなかった事態。発表会ではオンラインゲーム「X」のPlayStation 4版開発がスタートしたこともアナウンスされており、今後はこうしたボーダーレス化が進んでいくのかも知れません。



2Dドット絵と3Dグラフィックスの融合、そしてPlayStation 4とニンテンドー3DSの同時発表など、色々と新しい試みがなされた「XI」。3Dグラフィックス世代がドット絵を見てどんな反応を示すのか。多機種展開によって「ドラゴンクエスト」のプレイヤー層がどれほどの広がりを見せるのか。堀井雄二氏がどんな物語を紡いでいくのか。ロゴのバックにドラゴンがいるのは初代作を思い起こさせるが、もしかしたら何らかの関係はあるのか?......など、今からワクワクが止まりません。