意外と知らない通夜・告別式のマナーを専門家が解説!

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大人になると、ある程度は知っておくべき通夜・告別式のマナー。しかし、そうそう頻繁に参列するものでもない上、今さら人に聞くのも恥ずかしいので、なんとなくそのままになっている、という人も多いのではないだろうか。

「おしトピ by 教えて!goo」の「葬儀の時のマナーって何ですか?」という質問には、「それほど近い間でない場合『この度はご愁傷様です』と言える場面があれば、言いながら頭を下げる。言えないなら、黙って心の中で唱えながら、頭を下げる」(maoさん)、「最低限の常識として、爬虫類の型押しや金色の髪留め、派手な化粧はNG。大声で話をするとかもだめですよね?」(tiropipoさん)など、「哀悼の意を示せば、自然と行動が出来るでしょうね」(あーいちさん)とは言うものの、気づかぬうちに実はマナー違反の行動をしていたりして……。
そこで、マナー講師の永田さんに、皆が知らない通夜・告別式のマナーを教えてもらった。

■服装のマナーを細かく解説

「まず服装ですが、男性の場合、モーニングコートは昼間の礼装なので通夜には着用しません。素材は光沢のないものを。同じく女性も、光沢のない、透けない素材を選びましょう。靴、バッグ(サブバッグ)は革製でなく布製が良いでしょう。チェーン付きのバッグは、チェーンをバッグの中に入れましょう。バッグの持ち手に腕を通すとき、腕を体の外側ではなく内側に向けるのが正しい持ち方です。そして、靴はヒールのあるパンプスを。ストッキングは黒です。タイツや柄物はNG。毛皮もタブーです」(永田さん)

ほとんどの人がバッグの持ち手から体の外側に向かって腕を入れていると思うが、歩いているときに手や腕が当たるなど、周りの人の迷惑になりやすいので普段でもNG。特に通夜や告別式の場合は、控えめに見える持ち方をしなければならないのだそうだ。
また、女性で和装をする場合は、長じゅばん、半襟、足袋は白いものにして、それ以外は全て黒に統一。羽織は着ずに、帯止めや髪留めもつけないようにしよう。ぞうりは布製を。

「次に、アクセサリーですが、男性はカフスボタンやネクタイピンはしないようにしましょう。靴下は黒無地のものを。女性の場合、真珠は涙を表すと言われ、使用する方も多いですよね。しかし、遺族は本来つけないしきたりで、許されるのは結婚指輪だけです。会葬者(参列者)が真珠をするときは不幸が重なるということから2連は避けましょう」(永田さん)

また時計も、服で隠れない場合は外した方が良いとのこと。髪型は、男女とも頭を下げたときに顔にかからないように、長い髪はまとめる。しかし、和装同様に、髪留めなどはつけてはダメなのだという。

「女性のジェルネイルに関してですが、オフするのがルールです。ただ時間的にどうしても間に合わない時は、黒い手袋を着用します。ただし焼香の時と合掌の時は外さなければなりません」(永田さん)

他にも、会葬返礼品をいただいたときの言葉は、「ありがとうございます」ではなく「恐縮でございます」と言う、また会葬返礼品を「引き出物」と言わないなどの点にも注意すべきとのこと。

住んでいる地域の慣習や宗教などによりマナーは異なるが、知らなかったことが多くて驚いたという人も多いのではないだろうか。突然の訃報に対してあらかじめ準備しておくことは出来ないが、いざというときに大人として恥ずかしい思いをすることのないよう、覚えておきたいものだ。

●専門家プロフィール:永田 之子(ながた ゆきこ)
元アナウンサー。会話&マナー講師。全ての世代の人に「心と心をつなぐ会話」のコンサルティングを20年間で10,000人に提供。「人前で堂々と話せるようになる」ことでコミュニケーションに貢献。現在、兵庫県西宮市で会話&マナーサロン「トークナビ」を主催。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)