「スクワランって、化粧品に配合されているけど一体どんな成分?」「スクワランとスクワレンは同じもの?」日頃よく目にしている成分なのに、意外に知らないスクワレンやスクワランの実態。ここでは2つの成分の違いや効能についてまとめてご紹介します。

スクワランとスクワレンの違いは?

スクワレンとスクワラン、似ている名前なので一緒のものかと思いがちです。スクワレンに水の中の水素が加わったものがスクワランです。このときに酸素が発生するので、スクワランは酸化しにくい性質を持ちます。スクワレンは不飽和脂肪酸の一種で、主に深海鮫の肝臓にある肝油の成分。オリーブなどの植物から採ったもの、化学的処理により合成されたものもありますが、純度やコスト面では深海鮫からとれたものがベストです。ツノザメ科(Squalidae)の鮫から採るので、スクワレン(Squalene)の名前がつきました。現在はアイザメから主に採取されます。アイザメは、体の4分の1が肝臓で、その80%が肝油です。

スクワランは化粧品の保湿効果成分

スクワランは肌に油分を与えて肌の水分を蒸発しないようにする効果があり、酸化しにくいので化粧品によく使われます。スクワレンは体内の皮脂細胞でも作られ、皮脂膜となって皮膚を覆い、汚れや細菌、紫外線から肌を保護。スクワレンの一部は、汗などの水分を吸収してスクワランへと変化し肌にうるおいを与えます。スクワレンは肌細胞に酸素を運び、ターンオーバーを促す作用があるので、アンチエイジングに効果的です。肌が健康ならスクワランやスクワレンは皮脂に含まれて常に肌に存在しますが、年齢とともに減少します。そのためスクワランを配合した化粧品で保湿効果を補う必要があるのです。スクワランは乳液、クリーム、口紅、ファンデーションなどに使われています。

スクワレンはサプリメントに配合

スクワレンは酸化しやすいので、化粧品ではなくサプリメントに配合されています。スクワレンが含まれる鮫の肝油には、オメガ3系脂肪酸(DHA、EPA)が含まれており、血液をサラサラにして代謝をアップ。そのため、心臓疾患や脳血管障害のリスクを軽減します。美肌効果、免疫力アップ、肝機能改善、炎症を鎮める作用のほかに、うつ病など精神疾患にも効能があるのではないかという報告もあり、注目度の高いサプリメント成分なのです。スクワラン(スクワレン)を外からも中からも上手に補えば若々しさをキープできますよ!


writer:松尾真佐代