『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』に出演する野村萬斎と宮迫博之 ©2016「スキャナー」製作委員会

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映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』が、2016年のゴールデンウィークに公開される。

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同作は、物や場所に残った記憶や感情などを読み取ることができる特殊能力を持った男・仙石和彦と、仙石とかつて芸人コンビ「マイティーズ」で活動していた相棒・マイティ丸山が、ある事件に挑む様子を描いた作品。能力を使用する代償として精神をすり減らしてしまい、マンションの管理人として隠遁生活を送る仙石役に野村萬斎、コンビ解散後は売れないピン芸人となったマイティ丸山役に宮迫博之(雨上がり決死隊)がキャスティングされている。野村が現代を舞台にした映画で主演を務めるのは同作が初となる。

メガホンをとったのは、映画『デスノート』『デスノート the Last name』などで知られる金子修介。脚本はドラマ『リーガル・ハイ』『鈴木先生』、映画『寄生獣』『外事警察 その男に騙されるな』『探偵はBARにいる』など数々の作品を手掛けた古沢良太が担当している。プロデューサーは古沢が脚本を手掛けた『探偵はBARにいる』の須藤泰司。なお、撮影は7月15日から東映東京撮影所および関東近郊で行われており、8月末にクランクアップが予定されている。

■野村萬斎のコメント
僕は狂言師なので、どうしても腹から声を出してしまいます。今回は現代劇ですし、そんなに大きな声を出さないでと監督に言われていますので、なるべく自然に喋ることを心がけています。
今回の脚本の、物に人間の思いが宿るというのは日本的な感性で素敵ですよね。そして、それが事件を解決するカギになるというのもオリジナルの面白さだなと感心致しました。僕らも先祖伝来の衣裳や面には人の思いが宿っていると感じます。面にしても単純に木のきれっぱしだと思えばそうかもしれませんが、そこに色々な人の思いが宿っているんだと思うからこそ、恭しく扱う訳ですよね。そう思うとこのお話にも全く共感できますね。
また、宮迫さんとのコンビですが僕も漫才師になったような不思議な気分です(笑)。狂言もセリフ術ですが、今回セリフの応酬で魅せる部分もあるこの作品の中で話芸を培われた宮迫さんと一緒にやると非常にテンポ感が出ます。判り易く言えば楽しいキャッチボール。お互いが楽しんでいて、それを人が見て楽しい。そんなコンビネーションになっていると思います。

■宮迫博之のコメント
本来、映像のお仕事に限らず、ある程度の緊張を持って仕事に臨むんですけど、今回は芸人ということもあって今の所、ほぼフラットです(笑)。
僕は幽霊=残留思念説っていうのを小学校からずっと唱えているんです。「幽霊はいない!ただの思いという映像が残っているんだ」と。なので、非常にこの話には興味を持ちました。舞台だってそうです。怖いですよ〜、1000人の前で漫才やって、誰一人笑わない。あの時の思念は絶対残ってます(笑)。
萬斎さんとお仕事させてもらうのは初めてなんですけど、とにかく初対面の感じがしなかった。不思議と、何の違和感もなくリズムよくできたんです。ただ我々も喋る仕事ですが、発声のレベルが全然違う。(萬斎さんの)役柄的には(発声を)抑えないといけないので、監督さんから注意されることもあるんですが、その時の発声が全てこっちのお腹に響いてくるから、すげ〜なと!(笑)。あのお腹に響く発声はどうやってるんだろう?などと思いながら、ご一緒しています。

■金子修介監督のコメント
今回の脚本は今までにない独創的なストーリー展開だなと思います。主人公は残留思念が読めるのですが、生きてる人の気持ちまでは読めない。物に宿った思念を読み取るだけ。役に立つ能力じゃなく、過去に起こってしまったことを知っていくだけ。そこが面白いんじゃないかなと思います。さらに、古沢さんの台詞のやりとりの上手さを生かし、骨太で皆が面白がれる新しいタイプのエンターテイメント映画ができるなと思っています。 まだ撮影は途中ですけど、萬斎さんと宮迫さんの二人の掛け合いは、昔からコンビをやってるんじゃないかと観ている人には思えるでしょう。萬斎さんのしっかりした芝居に宮迫さんがツッコミを入れて来るのが、実はしっかり計算さている。でも、そんな風には見えないはずで、ニヤニヤと時には吹き出してしまいますよ。

■古沢良太のコメント
今回の脚本を書き始めた頃、記憶に興味があったんです。同じ出来事でも人によって全く違うように覚えていて、大体は自分に都合のいいように物事を解釈し、それが正しいと記憶している。そんなことが悲劇のキッカケになっているというプロットで作りたいと思っていました。
主演の萬斎さんは普通の人っていうよりは、普通じゃない人…“変人”をある説得力を持って演じられる人であるだろうと思っています。なので何かしらの特殊な能力を持った人間でいこうと決めていました。色んなアイディアはりありましたが、新しいヒーロー像がいいと思っていて、正攻法で事件を解決するプロットの中に今までに無いような主人公、探偵像を作りたいと思いました。
そんな中で、人が長年使っていた物に魂が宿るという発想が出てきた所、主人公が人や物の残留思念を読み取ってしまうという画が思い浮かんだんです。そこから書き始めました。
一方、宮迫さんが演じる丸山というキャラクターはお笑い芸人。なので、本職の方がやってくれると説得力があります。バカなことも言うけれど、いかんせん仙石がもっと変人なので、ビシバシ、突っ込んでいかなきゃならない。その両方を器用にできる方がいいと思っていたので、宮迫さんは本当に理想的だなと思っています。 オリジナルで脚本を書かせて貰えるのは脚本家としてすごく幸せなことです。「相棒」→「ゴンゾウ」→「探偵はBARにいる」と事件ものの面白さを学び、面白さを知りました。それらの仕事を通じて学んだものの、自分なりの最新型がこの作品です。現時点での集大成でもあると思います。