「中国発リスクオフ」で株安・円高リスクが試される
 先週のマーケットは商品市況が一段の下落となるなかで、為替では資源国通貨の下落、そして株も比較的大幅な下落となった。この3つに共通したテーマは中国経済の悪化だろう。その意味では、先週のマーケットは「中国発リスクオフ」の展開だったといえるだろう。

 新興国の代表格である中国の景気に対する懸念が強まるなかで、新興国インデックス(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)は、昨年来の最低水準に近いところまで下落してきた。

 こういったなかで、商品市況の一段の下落が続いており、コモディティの総合指標であるCRBインデックスは昨年来の安値を大きく割り込む展開となってきた<資料参照>。そして、上述のように為替市場では資源国・新興国通貨の下落が広がっているわけだ。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=52616

 このようななかで、株式市場も先週は比較的大きな下落となった。米株の代表的インデックスの先週の下落率は、NYダウが1月以来、S&P500、ナスダック指数もともに3月以来の大幅となった。資源関連銘柄の下落に加え、「キャタピラーなど中国を要因とした弱い企業決算が相場の重しになっている」とされた。

 中国株の暴落は一服した形になっているが、中国経済を懸念したリスク資産の下落はむしろ先週にかけて一段と広がった形となっている。まさに中国発リスクオフということで、為替市場は円高、ドル高の結果、クロス円の下落リスクが続いている。では、ドル/円はどうなるかといえば、それはリスクオフでの株安の広がり次第だろう。 (了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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