夏こそたっぷり潤いを与えることが大切 cba/PIXTA(ピクスタ)

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 日本各地で梅雨明けが進み、35度以上の猛暑日が続いている。7月初旬、1日の最高気温が猛暑日を記録した地点はひとつもない状態が続いていた。ところが9日以降、全国的に連日猛暑に見舞われ、観測史上1位の暑さを更新した地点がたくさん出ている。

 夏の強い日差しや紫外線は、皮膚に大きなダメージをあたえる。肌老化がもっとも進むシーズンだ。この夏の酷暑は、いつもより注意が必要だ。今年5月、大手化粧品メーカー「ポーラ」は、日本気象協会との共同研究で、夏の"毛穴の開き"に関わる気象環境についての研究を発表した。

 全国47都道府県で4年間(2010〜2013年)に集めた、女性(120万人)の肌データの分析結果、同時期の気象データをもとに分析。その結果、日本には毛穴を開かせる夏特有の"山"と"海"から吹きこむ2種類の熱風があること、その影響で「毛穴面積」が約2倍になることを発見した。
 
 研究では、この熱風を「毛穴熱風」と名づけ、この直撃が肌老化の要因になると報告。毛穴の大きさを評価したところ、近畿、東海、北関東に住む女性の毛穴が大きい傾向にあることがわかった。

対面した男性が、あなたの毛穴を視認!

 研究によると、毛穴熱風に30分あたるだけで、毛穴の面積が約2倍に拡大するという。さらに、毛穴が開いた状態の肌では、キメが乱れていることも確認された。

 そこで気になるのは、他人の視線。実験では、視力1.0の男性に、どの位の離れた距離から毛穴を確認できるかを測定。すると、毛穴熱風にあたる前(通常の状態)は74cm、あたった後は95cmで、通常より21cm離れた所からでも毛穴が確認できた。

 これは、一般的なテーブル(約80cm)越しに向かい合って座っている場合、通常は心配はないが、毛穴熱風にあたった後では、毛穴が見られることになるという。

毛穴熱風が吹くのこんな地域

 では、毛穴熱風が吹く地域どこなのか。報告によると、次のような3タイプの毛穴熱風の地域が示された。

●山の「毛穴熱風」
 湿った空気が山を越えるときに雨や雲として水分を減らし、乾いた空気が山を下ることで山の風下側で気温が上昇すること(フェーン現象)で毛穴が開く。
 福島県・栃木県・群馬県・埼玉県・岐阜県・福井県・滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・福岡県・佐賀県

●海の「毛穴熱風」
 南寄りの熱気を含んだ海からの強い風で、一気に湿度の高い熱い空気が押し寄せ、毛穴を広げる。
 茨城県・千葉県・神奈川県・和歌山県・沖縄県

●山と海の「毛穴熱風」
 富士山のふもとの静岡県では、山と海の毛穴熱風が吹くことがわかった。

毛穴を目立たなくする対処法とメークとは?

●冷たいおしぼりで肌を冷やすのは逆効果

 ファンデーションや日焼け止めなどを塗っている場合、冷たいおしぼりを肌に当てるのは逆効果。開いた毛穴部分にメークが落ち込み、開いた状態が固定される。毛穴が目立つ部分のメークを乳液を含ませたコットンでオフするのがオススメ。毛穴に入り込んだメークを取り除き、肌がやわらかくなり、キメがふっくらと整うことで毛穴が目立たなくなる。

●メーク前に"潤い"を整える

 夏場は汗で潤っているように感じるが、冷房などで肌の内部は乾燥していることもある。夏こそ、化粧水と乳液でたっぷり潤いを与えることが大切。毛穴用ケア品で角層を引き締めてからメークを行うのもオススメ。

●気になる部分はファンデーションを少なめに

 毛穴を隠そうと厚塗りするのは、化粧崩れの原因になる。薄く仕上げるのがポイント。ファンデーションは頬を軽く引っ張りながら、あらゆる方向にパフや指を動かして、丁寧に塗り込むことで毛穴を自然にカバーできる。

 夏は肌だけでなく、暑さによる夏バテ、睡眠不足、食生活の乱れなど、体の内外からダメージを受けやすい。この時期のケアは、アンチエイジングの大きな要因のひとつになりそうだ。
(文=編集部)