「タモリマインド」が40代男性の魅力のひとつ?

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近頃、オーバー40男性が気になる! 私たちのすぐ近くにも生息している“大人の男”たちの魅力と秘密。同世代男子とはひと味もふた味も違う“大人の男”に理由を、コラムニストの深澤真紀さんに語ってもらいました。

■理由その1 若い人が慕うのは背中で語る男

1980年代後半から数年続いたバブル期を経験こそすれ、その狂乱に踊らされなかった男の言葉には重みがある。恋愛相談、仕事論etc、「俺の武勇伝を聞け!」と押し付けるのではなく、背中で語る。若い女子はその後ろ姿が醸し出す自信と色気に惹かれるんです。

「それマジで深くないですか〜?」「深イイ!」なんてノリの子たちも言葉の重さ軽さは測っている。人生の先輩として頼れる“大人の男”にこそ、憧れも恋心も抱くのです。

■理由その2 “タモリマインド”に惹かれる人多数

合言葉は「いつも心に“タモリマインド”を」。たとえばNHKの番組『ブラタモリ』でタモリさんが見せる「この坂道が好き!」みたいなマニアックさに惹かれる女子が急増しています。SNSへの投稿なら、スムージー写真より、道端のお地蔵さんのスナップ&プチ薀蓄に“いいね!”が付く時代。

「何か面白いことしよう」ではなく「これが面白い」と、新しいテーマに興味を持たせてくれる、いわばオタク気質な“大人の男”がモテています。

■理由その3 愛すべき欠点が、意外な萌えポイントに!

スキがあるほうがかわいい、というのは女性も男性も同じ。仕事がバリバリできるのに方向音痴だったり、お酒に弱かったり。“大人の男”といえど、パーフェクトじゃないほうが親近感を抱かれやすいんですよね。少女性ともいうべき“かわいさ”と、少年のような“無邪気さ”のコンボに女子もメロメロ。さらに強いヒーローよりも絶対的エースよりも、二番手、三番手に回って人をたてることができて、望まれたら一番手もできる人が最強です。

◇ふかさわ・まき コラムニスト、編集者、淑徳大学人文学部客員教授。「草食男子」「肉食女子」の名付け親。『日本の女は、100年たっても面白い。』ほか著書多数。

※『anan』2015年7月29日号より。イラスト・死後くん 文・鳥澤 光 《anan編集部》