Q:子供の頃から、持病の気管支ぜんそくがあります。成人してからは、だいぶ良くなりましたが、台風のシーズンに気圧が下がると発作が出てきます。対策のアドバイスをお願いします。(26歳・財団法人職員)

 A:慢性の気管支ぜんそくの人には、ご質問の方のようなケースがけっこう見られます。台風が来ると急激に気圧が下がりますが、その前に発作の症状が起こりやすいようです。
 また、ぜんそくの他によく見られるのが頭痛です。中には台風がまだ自分の住まいの地域へ来る前、日本列島に接近しようとする段階で頭痛に襲われる人もいるようです。気象の先取りともいえる体の反応といってもよいでしょう。
 なぜ、気圧が急激に変わろうとする時に、ぜんそくの発作や頭痛が起きるのでしょうか。その理由は分かりませんが、血液循環や心臓、肺、気管支などの臓器に、それらの病気を誘発すると考えられます。
 対策法としては、基本は天気予報をこまめにチェックし、気象の変化を早めに把握することです。現在では、インターネットに「ぜんそく天気予報」のホームページもあります。

●湿気対策も必要
 この種の天気予報は、地域ごとに、降水確率や気温・気圧の予想に加え、「ぜんそくの注意指数」も示されています。また、アウトドア系の時計には気圧が表示されるものもあるので、活用するのも手です。
 気圧を測定する習慣を身に付け、気圧の変化と症状の出現がどのように相関するか、その関係を調べるとよいと思います。
 台風の接近でいつも気管支ぜんそくの発作が出る人は、台風が接近しかかったら早めに吸入薬などで対策するとよいでしょう。
 また、梅雨から台風の季節にかけては、湿気が強く、ジメジメして嫌なものです。湿度も気温も高い今などは、カビやダニが繁殖するのに格好の時期。それが気管支ぜんそくの発作を誘発させ、悪化する要因にもなります。ですから、台風の季節は低気圧とカビ、ダニのダブルパンチになります。
 室内の湿気が多い場合は、エアコンなどで除湿しましょう。敷き布団もカビが付きやすいので、晴れの日には干すなどして対策したいものです。このほか、風呂場も非常に湿気がたまりやす場所なので、換気をするなどの対策を行いましょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本病巣疾患研究会副会長。