Doctors Me(ドクターズミー)- 愛猫のサインを見逃さないで! 痒みをともなう【アレルギー性皮膚炎】について

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猫の「アレルギー性皮膚炎」は痒みをともない、掻きむしると治りも悪くなるため、とてもやっかいな病気です。そんなアレルギー性皮膚炎の原因や症状、治療法について、獣医師に解説してもらいましょう。

■ 主な原因は、生活環境に大きく影響

アレルギー性皮膚炎の原因は、主に以下の5つに分けることができます。

【寄生虫】ノミ、ダニ
【接触性】植物、金属、じゅうたんなどの繊維、プラスチック、ワックスなど
【食事性】牛肉、豚肉、鶏肉など
【吸入性】花粉、ハウスダスト、カビなど
【ストレス性】引越し、新しく家族が増えたなど

■ こんな症状に要注意!

痒みをともなうため、執拗になめたり、噛んだり、搔きむしることがあります。すると患部の毛が薄くなったり、毛がなくなるなどの症状が起きるほか、さらに皮膚を傷つけると赤くなったり、出血や二次的に細菌感染を起こすこともあります。

特に猫の舌は犬のそれと違いザラザラしているため、毛や皮膚を傷つけやすい傾向にあります。

■ 検査方法と治療について

血液検査や腸管の組織を一部取るバイオプシーによって、アレルギーによる皮膚炎かどうかを診断します。アレルゲンを特定する検査もありますが、原因を確定できないこともあります。

治療は、アレルギーの原因となるアレルゲンを除去しながら、内科的に痒みをコントロールするのが一般的です。
【寄生虫】駆虫薬を使う
【接触性】食器の変更、原因となりうるものを取り除く
【食事性】アレルゲンとなりうる原材料の入っていないフードへの変更
【吸入性】部屋の掃除、空気清浄機の使用
【ストレス性】落ち着ける環境づくり、遊ぶ時間をつくるなど

内科治療としては、ステロイドや抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤、抗生物質などを症状に合わせて使用します。ステロイドは長期使用するとホルモン系に影響するため、獣医師の指示に従って投薬しましょう。

■ 獣医師からのアドバイス

猫ちゃんの身体に傷ができるくらい搔いてしまう場合は、エリザベスカラーの装着をすることもあります。
普段の生活環境の見直しが治療のポイントになることもあるので、まずはそこから考えてみるのもいいかもしれません。