民主党の福山哲郎参院議員が徴兵制の可能性を否定してしまう事態

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25日放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、民主党福山哲郎参院議員が、今後も日本で徴兵制がとられる可能性はないと明言する場面があった。

この日の番組終盤では、視聴者からの「集団的自衛権などによる徴兵制の可能性はないのでしょうか?」というお便りを紹介したことを皮切りに、徴兵制施行の可能性についてスタジオの論者たちが激論を交わした。

自民党の片山さつき議員は、徴兵制に関するものは今回の安保関連法案の中に含まれていないと明言した上で、徴兵制が日本国憲法18条の禁止する「苦役」にあたるとも説明した。

また、集団的自衛権の場合は1959年の砂川判決における最高裁判決で「自衛権」を明確に認めていることを行使容認の根拠とできる一方、徴兵制の可否をめぐる判例はこれまでに出されていない。そのため、実現に際しての法的根拠に乏しいというのだ。

福山議員は、片山議員の見解に対し、徴兵制と同じように集団的自衛権の行使も本来は違憲であったと反論した。福山議員は、これまで違憲であった集団的自衛権が解釈改憲で合憲となった以上、徴兵制についても違憲を理由に施行の可能性を否定するのはおかしいのではないか、というのだ。

ふたりの議論が白熱する中、独立総合研究所の青山繁晴氏はそこに割って入り「今後、日本が徴兵制を自衛隊に適用すること」があると思っているのかと福山氏に尋ねた。すると福山議員はあっさりと「いや、あり得ないです」と答え、徴兵制施行の可能性を否定したのだ。

青山氏は、1975年のベトナム戦争終結後に米軍が徴兵制を廃止したことに触れ、徴兵された兵では軍の任務に最早耐えられないと解説した。その上で青山氏は、民主党が徴兵制の問題を言い出すのは「ちょっと違うのではないか」とコメントしたのだった。

なお、民主党は、安全保障関連法案への反対を説明したパンフレットにおいて「徴兵制復活」の可能性に触れており、党所属の保守派の議員から「今の日本ではありえない」などと反発を招いている。今回の福山氏の発言も、足並みの揃わない党の現状が露呈した結果といえるかもしれない。

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