米国の利上げタイミングは不透明感が増した。 利上げが先伸ばしだとドル/円と日本株への影響は?

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<今回のまとめ>
1.フェデラルファンズ・レートから見た利上げ時期は先延ばしされた
2.実体経済は減速している
3.中国の金利政策とアメリカの金利政策がチグハグではいけない
4.いま米国が利上げすれば人民元切下げのカードが切られる
5.米利上げ時期の先延ばしは円高、日本株安要因

市場参加者は利上げのタイミングを
12月16日のFOMCが最有力と考えている

 市場参加者は米国連邦準備制度理事会(FRB)がアメリカの政策金利であるフェデラルファンズ・レートをいつ引き上げると見ているのでしょうか?

 これを知る一つの方法にフェデラルファンズ・レートの先物の値段を調べるやり方があります。フェデラルファンズ・レートの先物が取引されているCMEでは、その取引データを元に市場参加者の期待を計算しています。

 それによると次回の連邦公開市場委員会(FOMC)、すなわち7月29日に利上げが発表されると予想している市場参加者は0%です。

 その次のFOMCは9月17日になります。下のグラフはそれぞれのフェデラルファンズ・レート(横軸)になる確率(縦軸)が示されています。

 青色は、今年2月3日の時点での期待を表しており、だいだい色は現在の期待を示しています。

 現行のフェデラルファンズ・レートは0〜0.25%のレンジです。すると左端の二つの棒は「フェデラルファンズ・レートが変更されない」と考える人たちの割合をしめしていることになります。

 左から3番目の棒はフェデラルファンズ・レートが0.50%になる確率を示しており、現在は16.8%の確率で利上げされることが織り込まれています。

 なお青色の、2月3日の時点では0.50%以上の合計が38.85%でした。

 このことは2月3日に比べて、現在は9月17日のFOMCで利上げが実施されると考えている投資家の数は大幅に減ったことを表しています。

 同様に、その次のFOMCがある10月28日での期待は、下のグラフのようになっています。

 利上げがある確率(=0.50%から1.50%までの合計)は34.24%となっています。これは2月3日の時点での確率、56.29%から大きく減っています。

 同じく12月16日のFOMCでのフェデラルファンズ・レートの期待のグラフも掲げておきます。

 利上げがある確率は57.02%になっています。つまり12月になって初めて利上げが行われる確率が50%を超えるわけです。

 このことから市場参加者は利上げのタイミングとして12月16日のFOMCが最有力と考えていることがわかります。

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