夏暑いときの飲み物といえば、麦茶。麦茶はカフェインが含まれないので、子どもの頃からのどが渇いたときやおやつの時間に飲んでいたという人も多いでしょう。何気なく飲んでいる麦茶ですが、さまざまな健康効果がある飲料です。健康にかかわる麦茶の成分についてまとめてみました。

GABA(ギャバ)は脳のはたらきを高める!

麦茶はGABAという成分を含有。この成分は発芽玄米に含まれて健康効果が高いと注目されています。正式名称はガンマ・アミノ酪酸。アミノ酸の一種ですが、たんぱく質を作る物質ではなくて、哺乳動物の脳や脊髄に存在する物質です。GABAは神経伝達物質として、脳の血流を促進して、血液中の酸素量を増やしたり、脳細胞のはたらきを高めたりします。腎臓のはたらきを活性化してナトリウム(塩)を排出、血圧を下げて中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させるので、肥満や糖尿病を予防する効果も。肝機能をアップして二日酔いを防止したり、ストレス解消効果から、うつや睡眠障害を予防したりするともいわれています。リラックス効果があるので夏の疲労回復に麦茶を飲むのはおすすめです。

アルキルピラジンが血液の流れをよくする

アルキルピラジンは、香ばしい麦茶の香り成分で、麦茶を焙煎したときのメイラード反応(糖とアミノ酸が作用して褐色物質(メラノイジン)と独特の香りが出る反応)でできます。ミネラルウォーターを飲んでも変わらない血流が麦茶を飲むことでよくなるのは、このアルキルピラジンのはたらきによるものです。しかもその効果が1時間半続くことが分かっています。

Pクマル酸は生活習慣病を予防

麦茶に含まれるPクマル酸には、抗酸化作用があります。細胞を酸化させて、がんや脳卒中、心筋梗塞など生活習慣病の原因を作る活性酸素を除去する働きが認められています。Pクマル酸は、ピーナツ、トマト、にんじん、にんにくなどにも多く含まれる物質です。

さまざまな健康効果を持つ麦茶。夏はもちろん、オールシーズン麦茶を飲んで健康を維持したいですね。


writer:松尾真佐代