都内の主婦A子さん(52才)は今年のゴールデンウイークに、小学6年生の長女、4年生の長男、夫、70代の両親という3世代で東京ディズニーシーに行った。

「当日はガイドツアーを頼んでいたので、ショーのエリアも確保されていました。50代の私も含めてですが、広い園内を若い人たちに交じってアトラクションやショーに並ぶのは、なかなか肉体的に大変になってきます。お金はかかりますがこういうサービスがあって両親は喜んでいました」(A子さん)

 A子さんのように3世代でテーマパークを訪れる人は多いという。長崎県にある、ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク、ハウステンボスの宣伝担当者は言う。

「3世代で来ていただいているお客様は確実に増えました」

 実際、『レジャー白書2014』によると、2013年のテーマパークの来場者の3分の1が50〜70代だ。高齢化社会に詳しいジャーナリストの嶌信彦さんが、その現状を解説する。

「最近はお金と時間に余裕があるシニア層が息子、娘夫婦とその孫を連れてテーマパークを訪れることが多くなっています。働く親世代はお金を持っているシニア世代を頼り、シニア世代は孫の喜ぶ顔が何より嬉しいですからね」

 そして、シニア層の来園増加に伴い、テーマパークは“進化”を続けている。

「ギャーッと叫びながら楽しむ『絶叫系マシーン』にシニア層が乗るのは難しい。そのため、安全に楽しめるアトラクションが注目されています。これまでは、乗り物で遊ぶ子供に親や祖父母が手を振ることが多かったけれど、今後は3世代が一緒に楽しむ乗り物が増えるでしょう。施設内のバリアフリーやシニア向けレストランのメニューもより一層充実していくはずです」(嶌さん)

 ますますシニア層にやさしくなるテーマパーク。3世代で楽しむ時の注意点を嶌さんが話す。

「シニア層があまり無理をして孫と一緒にアトラクションに乗ると体調を崩す恐れがあります。体調管理を心がけることが大切です」

 たとえば長崎県佐世保市のハウステンボスは7月17日、ヘルスケアをテーマとする「健康と美の王国」をオープン。目玉は健康クリニックだ。

「近年の健康ニーズに応えて、血圧や肌年齢から最先端の遺伝子検査まで19種類の項目を測定できます。常駐する医師から検査結果に応じたアドバイスも受けられます。例えばストレスのたまり具合や健康状態がわかる毛細血管検査は1000円でできます」(宣伝担当者)

 ほかにも1200種類のサプリメントを販売するショップや高濃度水素水が飲める健康カフェを設置するなど、まさに「健康と美」を意識したラインナップだ。また、場内中心部にあるアムステルダム広場では大人がくつろげる空間を提供。

「この広場では夜間、来場者が仮面(施設宿泊者にはプレゼント)をかぶって参加する仮面舞踏会パーティーが開かれ、お年寄りや子供が一緒にマスクとマント姿になり、歌や踊りを楽しんでいます」(宣伝担当者)

 東京ドーム33個分の広大な敷地内の移動にはカートタクシー(1人200円)が便利だ。

※女性セブン2015年7月30日・8月6日号