「911ファミリー協会」のメンバー(左)とともに講演に臨む高橋シズヱさん(撮影:吉川忠行)

写真拡大

地下鉄サリン事件から10年経つのを前に、被害者への支援を求める集会が19日午後1時から、東京・内幸町の日本記者クラブ・プレスセンターホールで開かれる。

 「あれから10年─地下鉄サリン事件の被害者は今?─」と題される集会では、駅員だった夫を亡くした「地下鉄サリン被害者の会」代表世話人の高橋シズヱさん(58)から、ニューヨークの同時多発テロ事件被害者に対して国から手厚い支援がなされている状況が報告される。続いて「今、国は何をすべきなのか」をテーマに、弁護士や医師らによるパネルディスカッションも行われる。

 高橋さんは18日、集会を前に東京・有楽町の外国特派員協会で講演し、「私たちは被害者の救済・支援を訴えてきたが、これまで国や都から十分な回答を得られていない」と一日も早い対応を訴えた。

 また、「アメリカでのテロ被害者支援の状況を日本に紹介してほしい」という高橋さんの要請で、同事件の被害者自助グループ「911ファミリー協会」のメンバーも来日。消防士の息子を失ったリー・イエルピさんが高橋さんの講演に同席し、「被害者たちに誠実に対応しないことは不正義だ」と訴えた。【了】