Doctors Me(ドクターズミー)- 大流行したデング熱。感染後に発症しないケースって?

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日本国内での感染は、60年ぶり。その発生メカニズムとは

デング熱はデングウイルスに感染することで発症する病気で、頭痛、発熱、筋肉痛や発疹が主な症状になります。デングウイルスに感染した人の血液を蚊が吸い、蚊の中でウイルスが増殖した後に、その蚊が他の人の血を吸うことでウイルスが感染します(人から人へ直接感染することはありません)。

これまでは、デング熱というと東南アジアや中南米での発生が多く、日本では、今年デング熱の発生が報告されるまで過去60年以上、国内の発生は報告されていませんでした(東南アジアなどに旅行をした人が、現地で蚊に刺され、日本に帰国後発症するという例は毎年200例ほどあります)。

ウイルスをもつ蚊に刺されても、病気を発症しないケース

さて、このデング熱ですが、デングウイルスを持っている蚊に刺されても全ての人が発症するわけではありません。発症する人の割合はだいたい5割程度とされています。では、この発症する人としない人の違いはどこにあるのでしょうか?その理由は大きく分けて、「蚊の体内にあるデングウイルスの量」と、刺された人の「免疫力の高さ」によります。

最初にお話した通り、デングウイルスは、デングウイルスに感染している人の血液を蚊が吸い、蚊の体内でデングウイルスが増殖され、その後その蚊が他の人を刺すことで発症しますが、この期間が長く蚊の体内でたくさんのウイルスが増殖されていると、デング熱を発症する確率が高くなります。

もう一つは、刺された側の免疫力の高さです。疲れている時や寝不足の時に風邪を引きやすくなる、というのは誰もが一度は経験したことがあると思いますが、同じように疲れている時など免疫力が下がっている時にはデング熱を発症しやすくなります。

ワクチンなどデング熱の予防法はまだ無いので、日頃から、ストレスをためない、健康的な生活を送るなど心がけておく事が大切でしょう。

まとめ

デング熱を媒介する蚊は日中に活動し、ヤブや木陰などでさされる場合が多いです。そのため、特に東南アジアや南米などデング熱が流行している地域に行く場合や、日中に外で活動する場合は長袖や長ズボンを着用したり、虫除けスプレーなどでしっかり虫刺され対策をするようにしましょう。