ハリルホジッチ監督、日本代表メンバー発表会見全文。3システムを用意と明言

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8月に行われる東アジアカップに向け、23名の日本代表メンバーを発表したヴァヒド・ハリルホジッチ監督。

会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継されたのだが、今回はその代表メンバー発表会見の全文をお届けしよう。

【関連記事】東アジア杯に臨む日本代表メンバーが発表!遠藤航や米本を選出(2015/7/23)

※できる限り口語のまま掲載

霜田 正弘(日本サッカー協会技術委員長)

「皆さんこんにちは。霜田でございます。

東アジアカップのメンバーが決まりまして、これから皆さんにご報告します。

この大会は皆さんもご存知の通り、2年前の大会では、この大会で活躍した選手が最終的にはブラジルワールドカップのメンバー23人に何名か入るということになりました。

今回も海外、ヨーロッパでやっている選手はなかなか呼べませんので、国内で活躍をした選手が日本代表として国の誇りと責任を持って戦ってくれると信じていますので、皆さんご声援を宜しくお願い申し上げます。以上です」

ヴァヒド・ハリルホジッチ(日本代表監督)

「コンニチハ。

長い時間をかけて、全てのリーグ戦を全てのテクニックスタッフで視察に行ってきました。

3週間前に50人のリストを皆さんの前で発表したわけですけども、この50人のリスト以外にもクオリティを見せてくれた選手もいます。50人の中に入っていない彼らも、次の新しいリストを作った時に入る可能性があります。

50人のリストの話に戻しますと、若い選手をたくさん選びました。

これは、たくさんのプレーヤーに私のメッセージを伝えたいということでもあります。そして、この代表A(代表チームの中心メンバーのこと?)に入るためにより野心をもってよりたくさんのトレーニングしてほしいというメッセージでもあります。

たとえば、この50人のリストの中には(所属チームで)ベストメンバーに入っていない選手もいますね。ただ若い選手です。オリンピックチームに入っている選手もいます。能力はあります。

そして、向上と伸びる可能性もかなりあります。彼らが頑張らなければいけないところです。彼らの価値と能力を私に見せる時が来ていますね。

最初の日から皆さんの前で言っていますけれど、日本代表はすべての選手に開かれている。

ここのリストに入る資格があれば、問題なく呼ぼうと思っています。それは海外でプレーしていようが国内でプレーしていようが関係ないです。海外に行っている選手も若いですし。

ただ、残念ながらこの50人のリストを発表してからここまでの間に、11人ほど怪我をしてしまいました。

これは50人の20%以上になります。これは少し警告として受け取った方がいいと思います。なぜこんなにも怪我が起きてしまったのか。

私はこれに関して考えがありますけども、ちょっと怪我人の人数が多いと思います。この中からさらに23人に絞るということで、かなり難しい状況が起きています。

そして東アジアカップですけども、カレンダーのことをも少し考えなければいけない。

霜田さんもさきほど言いましたけれど、私たちにはとにかく野心があります。常に同じ野心を抱いています。

それを全て見せることができるかどうかは私には分かりませんけども、この大会においてはかなり難しい影響もいろいろと想定しています。

(選手たちには)4つのグループに分けて集合してもらいます。自分たちの所属しているチームから直接来る選手もかなりいます。

29日にリーグ戦(Jリーグ)が終わって、30日の朝に出発します。

おそらく怪我も起きるかもしれません。23人の選手以外にも、そのためにバックアップメンバーも準備しています。ただ、東アジア選手権の前に1週間ほどトレーニングする時間が欲しかったですけども・・・。

むこうに行けば難しい困難なこともあります。たとえば4つのチームが同じグラウンドでトレーニングをするということも言われています。今のところ確定しているのは、1回のトレーニングだけ決まったということを大会側から言われています。

そして気温40度、湿度は60-70%ほどあると言われています。昨日、メディカルスタッフやフィジカルスタッフを含めて、この移動についてしっかり準備をしようと、多くのことを予想していきましょうという話をしました。

料理長も2人連れていくことを要求しました。

このような難しいことがたくさん起きますけども、むこうで何か成し遂げることができればなと思っています。

皆さんにはいつも言っていますけども、負けるための準備はしません。むこうで勝つトライをしましょうと言っています。

今から23人を発表し、何もなければこの23人が出発することになります。

1人、2人ほど怪我をしていると聞いています。ただこの23人ですけども、(Jリーグの)最後の節で怪我が起きれば、最後の最後でバックアップメンバーを呼ぶということもあります。

彼らともダイレクトに話しておりますので、しっかりと準備してほしいと思います。

この23人の選手は全員モチベーションも高く、(中国に)行きたいと言っています。そして怪我人に関してもモチベーションを高くしていますけども、ただ怪我人の人たちが最後の最後で再発させれば他の選手が入ります。

最後になりますけども、国内組にとってはかなり良いテストになると思います。彼らは見せなければいけないですね。日本代表Aに入るための準備をしなければいけない。移動、疲労、すべてネガティブなことに対してもですね。

良いトーナメントにしたいなと思っています。そして、勝つトライをしたいと思います。

それでは、今から23人の発表をします。

(椅子から立ち上がり、プロジェクターを見ながらメンバーを発表)

3人のGKです。

GK
東口 順昭(ガンバ大阪)
西川 周作(浦和レッズ)
権田 修一(FC東京)

彼らがここのリストに入る選手ですけども、彼らも見せなければいけない選手たちですね。

私の信頼を勝ち取らなければいけない。A代表に入ってほしい人たちです。

彼らもしっかり良い経験をして、リーダーとしてこのチームに何かをもたらしてほしいなと思っています。彼らにかなり期待しています。

DFは8人ですね。

DF
水本 裕貴(サンフレッチェ広島)
丹羽 大輝(ガンバ大阪)
槙野 智章(浦和レッズ)
森重 真人(FC東京)
太田 宏介(FC東京)
米倉 恒貴(ガンバ大阪)
藤春 廣輝(ガンバ大阪)
遠藤 航(湘南ベルマーレ)

米倉は新しい選手ですね。まだよく知らない選手です。

(遠藤航について)このように、オリンピックの選手も呼びました。

そして、太田ですね。

怪我をしていたんですけども彼とは常にコンタクトを取り続けていまして、月曜日には代表のメディカルスタッフがダイレクトにコンタクトして、体の状況がポジティブなのか確かめます。

そして、大会前の直前の試合に出ることができれば連れていきます。

もし太田に問題があればすでにバックアップメンバーを用意していますので、おそらく車屋になると思います。彼にも準備していてほしいな、と。最終的には29日にリーグ戦がすべて終わった時に全てメンバーを決めます。

正直に言いますけども、日本代表の監督として次のシーズンですね、カレンダーに関してアイディアを言いたいです。日本代表のために、日程に配慮いただきたい。

私自身にも『これでいいのかな』ということも考えていますので、そういうことも言いたいです。

では、中盤にいきます。

MF
柏木 陽介(浦和レッズ)
武藤 雄樹(浦和レッズ)
山口 蛍(セレッソ大阪)
米本 拓司(FC東京)
谷口 彰悟(川崎フロンターレ)
柴崎 岳(鹿島アントラーズ)

新しい選手をここにも入れています。

(柏木陽介について)浦和の選手ですね。運動量が豊富な選手だと思います。左利きで、我々の中には左利きが少ないので、後ろからしっかり組み立てることができればおもしろいかなと思っています。

彼もしっかり自分のクオリティを見せる良い機会になると思います。我々とやるのは初めてですね。人間性もしっかり発見できたらな、と思います。

何人か新しい選手が入っていますけども、彼らは全員そういう目的ですね、自分のクオリティを『見せる』ということです。

武藤(雄樹)も新しい選手ですね。今のところ中盤に入っていますけども、攻撃のFWとしても使えると思います。少し攻撃のところに人数をたくさん割きましたけども。

広島の柴崎(晃誠)という選手がリストに入っていたんですけども怪我をしてしまいまして、追跡していて良い選手だなと思っていました。

中盤の選手たちはオーガナイズによってポジションや役割が少し変わると思います。今のところ武藤には中盤のそういったプレーをやってほしいな、と。

山口はすでに我々も良く知っています。かなりのポテンシャルがある選手だと思っています。伸びてほしいなと思っています。

米本も新しい選手ですけども、彼もこのリストにしっかり入ってきてまして、特に彼の運動量や戦うところですね。おそらく中国では日本でやる時よりもより強いコンタクトとものすごい敵意を出してくると思うので、米本にはオフェンス面もディフェンス面もそういったところに対応してより良い彼のクオリティを見せる機会になると思います。

彼も他の選手と競争してほしいと思います。そして、そのチャンスをしっかり得てほしいと思います。

谷口は川崎では3バックのディフェンスをやっていますけど、私は違うポジション、つまり中盤で使いたいと思います。ディフェンダーでもありますけども。

できればディフェンスの前で良いテクニックを持って、身長も大きいですしフィジカル的なところも、ヘディングのようなところも期待しています。

日本代表に少し足りないのはデュエルのところでのパワーですね。そういったところも彼がクオリティを埋めてくれるのでは。彼のフィジカルの存在が大切になってきます。

柴崎ですね。彼にも問題があって、彼ともディスカッションしてきましたけれども。ガクは中国に行きたい、みんなとプレーしたいと言ってくれましたし、彼はすでに良くやってくれています。彼なんかももし最後の最後で怪我が再発すれば、バックアップメンバーに代わる予定でいます。

ディフェンス面とオフェンス面の中盤ですね。

では、FWにいきます。

FW
興梠 慎三(浦和レッズ)
倉田 秋(ガンバ大阪)
永井 謙佑(名古屋グランパス)
川又 堅碁(名古屋グランパス)
宇佐美 貴史(ガンバ大阪)
浅野 拓磨(サンフレッチェ広島)

興梠なんかも以前怪我をしていましたけれども、非常に面白い選手でいろんなオーガナイズでプレーできます。1人でもプレーできますし、真ん中でもサイドでもプレーできます。

彼ももっとできるのではないかと思っています。彼にももっとディスカッションしていきたいと思っています。なぜ頻繁に怪我するんだという話もしたいですし。

彼もかなり良いクオリティを持っているので、そういったことを話したいと思っています。おそらく彼の能力、クオリティを見せる機会がかなりあると思います。

日本代表のAチームは、得点を取る選手が必要です。我々のチームの一番の欠点としては、得点者を見つけなければいけないということです。日本代表でできるだけ得点を取るということをやってほしい、そういう選手を見つけなければいけないということですね。

倉田も新しい選手です。彼も違うオーガナイズ、いろんなシステムでプレーできます。左サイドでプレーすることが多いと思いますけども、もしかしたらFWの後ろや中盤でプレーできるかもしれません。

オフェンス面とディフェンス面でかなり運動量があるので、かなりおもしろい選手だと思っています。彼もチャンスを掴んでほしいと思っています。

永井は名古屋で違うポジションでプレーしていますけれども、ものすごく速い選手だと思っています。できれば前でスピードを使ってプレーさせたい。できるだけゴールの近くで、できるだけたくさんゴールを奪えるポジションでプレーさせてあげたい。

我々と会って以来、かなり発展している選手です。かなり伸びている選手です。かなり良い選手になる可能性を秘めていると思います。彼はこのように続けていってほしいなと思っています。

川又ですけども、(我々は)得点を取れる選手を探しています。

川又はデュエルの中でフィジカル的なことを見せる。もしシンガポール戦に川又がいたら、彼のフィジカルでセンタリングなどで良い現象が起きていたかもしれませんね。前節も前々節も得点に絡んでいますし。

彼もしっかり伸びてほしい選手ではあります。A代表のリストに常に入っていてほしい選手です。A代表の選手としてしっかり存在感を示してほしい。日本人はそこまで背が大きい選手がいないので、川又のような選手がしっかりフィジカルを見せてほしい。そういったところを期待しています。

宇佐美はみなさんに話しましたよね。かなり能力がある選手ですね。彼が本当にたくさんのことをもたらしてくれると思います。彼もしっかり向上していってる選手だと思います。彼のことは本当に期待しています。

浅野は若い。

いつも先発メンバーではないですけども、彼が得点を取れる人だと思います。かなり速いですし背後も探していますし、前節彼のプレーを見ました。ものすごく良いプレーを見せてくれました。彼が入ってきたおかげで広島は逆転しましたね。

彼にとっても良いチャンスだと思います。できれば自分のクラブでしっかり見せてほしいですね。先発メンバーを勝ち取ることを(?)。

本当にたくさん向上する選手だと思います。彼は真ん中でもサイドでもプレーできると思います。ただ彼はできるだけ間(あいだ)や背後で、できるだけスピードを使ってボールを求めてほしいな、と。そして、もちろんしっかり良い守備をしてほしいと思っています。

これが23人のメンバーになります。

もしかしたら、29日の夜に変更があるかもしれません。もちろんそれは期待していませんけれども、バックアップメンバーも予想して用意しています。

この東アジアカップでは3つのオーガナイズを用意しています。その3つのオーガナイズ、3つのシステムに応じてこのチョイスをしました。

この23人以外にも、もちろん有望な選手がいます。このように皆さんが続けてくればこの23人に入ってこれるのは間違いないです。トレーニングをして『見せる』ということを続けてもらって。

野心の話をはしましたけれど、むこうでは本当に不確実なことがたくさん起こります。6-7人の新しい選手を連れて行って、発見があると思います。

もちろんもう一度言いますけれど、一週間ほど準備の時間があればありがたかったです。ただ、他の解決方法がないので仕方ないですけども。そこでうんざりするのではなく言い訳を探すのではなく、このグループにとってこの大会は非常に重要です。数試合で勝つトライをして、できればカップを持って帰りたい。

すでに相手国も分析しています。難しい大会になると思いますけど、全ては可能ですね。

代表の選手たちは全てを出すと思います。ただ、怪我をなくしたいなと思っています。疲労や移動、いろんな条件がありますので、メディカルスタッフやフィジカルスタッフを含めて疲労回復に努めます。

いろんな困難があると思いますけども、できるだけ彼らが発展するように私は見守っていきたいと思います」