株取引で儲け続けるには、「どの株が上がって、どの株が下がるか」がわかっていればいい。そんなうまい話があるかと思うかもしれないが、金融機関の幹部や企業経営者など株価を左右する情報を知る立場にいれば、相場の動きは手に取るようにわかる。

 もちろん金融商品取引法では株価に関する「重要事実(新株発行、業績予想など)」を知る関係者が、それをもとに株を売買すればインサイダー取引として取り締まりの対象になる。しかし、そうした規制には“抜け道”があると金融業界関係者は語る。

「たとえば若手ベンチャー経営者は横のつながりが強く、異業種交流会などを催すサークルがいくつもある。彼らはステータスのように店を持ちたがるから自身で寿司屋や高級料理店のオーナーになり、交流の場に使う。

 そこで『ウチのあの商品がようやく売れ始めた。利益は二桁(10億円以上)に乗ると思う』『X社を買おうと思っている。土地を持っているから価値がある。出口(売却先)まである程度目星がついている』といった話が飛び交うこともあり、まさに“有益な情報”の宝庫だ」

 この関係者が数年前まで出入りしていたベンチャー経営者サークルの所有する会員制サロンは銀座の一等地にあり、カウンター10席程度にテーブルが7〜8卓。

「接客するのは一流大学在学中の女子大生10人ほど。かわいい子が揃っていて、気に入って愛人にする経営者もいた。重要な情報を話す時は女の子には席を外させる。入会金が50万円、月会費10万円だった」(同前)

 密室でのやり取りだから情報は漏れない。一部の外資系金融マンや大手証券会社トレーダーにも類似の情報交換サークルがあるという。

※週刊ポスト2015年7月31日号