マジで!?と思わず聞き返したくなる商品サービス名の驚きの由来
クイズ番組等でよく紹介されているのでご存じの方も多いと思いますが、アンデスメロンは南米のアンデスとは無関係。
じつはこのメロン、株式会社サカタのタネのオリジナル品種で、『作って、売って、買って、安心ですメロン』ということからきていたのです。ちなみに、メロンは芯をとって食べるから"アン(シン)デスメロン"と略しているのだとか。
他にも、普段何気なく耳や目にする商品・サービス名には意外な由来が隠されていることが少なくありません。さっそくいくつかご紹介しましょう。
●ビキニ
1946年に行なわれたビキニ環礁での原水爆実験からきています。じつは、この実験の直後にパリで水着ショーが開催されました。その際、かつてないセパレーツ型という大胆な水着を発表したデザイナーが、原水爆実験の衝撃になぞらえて「ビキニ」と名づけたのだそうです。
●かっぱえびせん
もともとは「かっぱあられ」という名前で販売されていました。では、なぜ「かっぱ」なのでしょうか?
じつは、かっぱあられが発売された昭和20年代、清水崑画伯が描いた『かっぱ天国』という漫画が大人気で、清水氏から商品パッケージにかっぱのキャラクターを描いてもらって販売したのが始まりだったのです。
社内で新しくできたじゃがいものお菓子を、開発担当者の友人である「りかこさん」が美味しそうに食べている姿から、「じゃがいもりかこ→じゃがりかこ→じゃがりこ」というふうになったのだそうです。
ちなみに、カルビーという社名はカルシウムの「カル」と、ビタミンB1 の「ビー」を組み合わせた造語なのだとか。
●バイキング料理
1958年に帝国ホテルのレストラン(インペリアルバイキングサール)が、北欧のスモーガスボードと呼ばれる、テーブルに多くの料理を並べ各自でとって食べる料理にヒントを得て始めたのが最初。「バイキング」という名前は、当時流行していた海賊映画にちなんでいるのだそうです。
●からあげクン
1986年にローソンから販売され、不動の人気をほこるフライヤーフーズ「からあげクン」。その人気ゆえか、ネーミングに関し巷には諸説あります。
じつのところを広報担当の方にお聞きしたところ、発売当時は高校生をターゲットにしたおやつとして販売していて、学生さんたちに親しまれる名前をということで唐揚げに「君」をつけたとのこと。意外とシンプルな理由でした。
●ムヒ
ご存じ、かゆみ止めのムヒですが、これは「比べるものがないほどすぐれた効き目」の商品でありたいという願いが込められた名前で、「唯一無比」、「天下無比」が語源なのだそうです。
●日清焼そばU.F.O.
未確認飛行物体ではなく、U:「うまい」、F:「太い」、O:「大きい」の頭文字からきているそうです。
こんなふうに、ひらめき型から人気モノにあやかったものまで、商品やサービスの名前にはいろんなエピソードがあったのです。今度お店に行ったときには、この商品名の由来はなんだろう?と思いをはせてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/index.html
http://karaagekun.lawson.jp/
http://www.calbee.co.jp/index.php
http://www.ikedamohando.co.jp/
https://www.nissin.com/jp/about/nissinfoods/
参考書籍
「まんがことばの成り立ち「語源」500」(ブティック社)よだひでき著