江崎グリコ<2206>は18日、植物の主成分であるセルロースから、人間がエネルギー源にできるアミロースを生産する技術開発に成功したと発表した。この技術は木材など食べられない素材から食料を生産できる可能性を持ち、「迫り来る食糧危機を回避するための重要な技術」と考えられている。

 セルロースの利用に関し、エタノールに変換しガソリンの代替エネルギーとする研究は世界中で進められているが、食料資源として利用する試みは初めてという。この技術により生産される「酵素合成アミロース」は、液晶テレビの偏光フィルムなどその他の産業での利用も可能。

 同社広報部によると、「産業利用はある程度事業化できるレベルに来ている。食料利用については、これから研究が進む」とのこと。現在はまだ食料として製品化できる段階ではない。

 28日から札幌で開かれる「日本農芸化学会2005年度大会」で研究成果が発表される。【了】