Q:最近、道路や建物などの段差がある場所でよくつまずきます。時折、段差がない所でもつまずくことがあり、気になります。程度は軽いのですが、慢性的に腰痛があります。つまずくことと腰痛は関係があるのでしょうか。対処や改善法を教えてください。(40歳・学習塾経営)

 A:段差のないフラットな場所で、よくつまずくという悩みは女性に多いものですが、男性にもあります。
 なぜ平らな所でつまずくのでしょうか。その理由は、一般的には膝の筋力が弱いためと考えられています。ですから、解消するには膝の筋力を鍛えて強くすれば良いといわれます。しかし、膝だけの問題とは思えません。よくつまずく人を見て気が付くのは、足指が曲がっていることです。「屈み指」といって、地面のほうに“く”の字に指が曲がっているのです。
 裸足で立って、その状態で足の指を見てください。上から足指の爪がきちんと全部見えるなら問題はありませんが、よくつまずく人の場合は、爪が根元の半分くらいしか見えません。
 ご質問の方も「屈み指」ではないでしょうか。その状態になっていると、歩くなどの体を動かすとき、その影響が膝や腰などに及びます。そのため、ご質問の方も、「屈み指」が慢性的な腰痛に関係していると思われます。

●足指が曲がっている
 「屈み指」を改善すると、つまずかなくなるし、腰痛も良くなってきます。
 立った際に上から足指の爪が見えるようになれば良いわけで、そのための方法に、足指の体操「ひろのば体操」があります。これは、足指の間に手の指を挟み、足指の付け根のところで、手の指を軽く握ります。そして、反対の手でかかとの辺りを軽くつかみ、固定します。この体勢から、足の甲の側に足の指をぎゅーっと反らし、この状態を5秒ほど持続します。この体操を習慣にしてください。
 靴や靴下に関しても注意が必要です。小さめの靴を履くと、指が曲がる原因になります。また、履いて歩くときに足が前に滑ると、指がつま先部分に押しつけられ、曲がる要因になります。紐付きの小さすぎない靴を履き、紐はしっかりと結びましょう。
 普通の袋状の靴下も、きつい造りのものを履き続けると足指が曲がる原因となります。できれば、足指が1本1本分かれる5本指の靴下を履くとよいでしょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本病巣疾患研究会副会長。