ユニクロが中国EC「JD.com」から早期撤退 売上好調なのに「なぜ?」の声

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 「ユニクロ」が、中国ECサイトの「JD.com」でのオンライン販売を中止したことがわかった。ユニクロと「JD.com」を運営する中国EC大手の京東集団は、今年4月に提携を発表したばかりだった。 ユニクロがJD.comから早期撤退の画像を拡大

 ユニクロは取材に対し、「4月から1ヶ月間サイト上で販売を行ってきたが、ユニクロ中国におけるEコマース戦略の調整ということで、双方同意のもと、販売を一旦中止するという決定に至った」と経緯を説明。「JD.com」は、メディア向けに、EC店舗オープン開始以来、売り上げは好調を維持していたといい、「売上による中止が理由ではない」とコメントを発表している。 「JD.com」は中国市場において第2位の規模を誇っており、中国EC最大手のアリババグループの競合と位置づけられている。ユニクロは2009年から「アリババ」のプラットフォーム上での販売も行っており、早期の撤退の裏には「アリババからなにかしらのアクションがあったのでは」との声も浮上している。これに対して「アリババ」の担当者は一切の関与を否定しているが、好調だったプラットフォームからの撤退だったため、様々な憶測を呼んでいる。