[国際ユースサッカーin新潟]「上から来た選手の役目」U-18代表のコンセプト伝え、U-17代表に質と競争もたらした佐々木

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[7.20 国際ユースサッカーin新潟第3節 U-17日本代表 - U-17セルビア代表 デンカS]

 リーダーとしてU-17日本代表の国際ユースサッカーin新潟優勝に貢献し、表彰式でトロフィーを掲げたMF佐々木匠(仙台ユース)は「全員がチームのコンセプトをこの短い時間の中で理解しようとした結果が、この優勝と言う結果に結びついたのかなと思っています」とチームメートたちに感謝した。U-17代表は10月にAFC U-19選手権予選を戦うU-18日本代表入りを目指す選手たち。それへ向けたアピールにもなった3日間だった。

 佐々木は13日から16日午前まで、U-17代表と同じ練習場でトレーニングを行っていたU-18代表候補合宿に参加。その後、U-17代表に合流して国際ユースサッカーin新潟に臨んだ。AFC U-19選手権へ向けて毎月合宿や海外遠征を行っているU-18代表と異なり、U-17代表はチームコンセプト、戦術の理解度や個々の意識で劣る部分があった。だが、U-18代表からU-17代表に入ってきた佐々木、FW岩崎悠人(京都橘高)の2人が「上から来た選手の役目」(佐々木)と中心となってこの年代別代表が目指すサッカーを体現。パススピード、展開の速さで相手を動かし、高まったクロス、動き出しの質によってゴールを奪うなど試合ごとにチームが向上していることが伝わってくる内容で優勝した。

 佐々木はU-18代表への競争という点について「(内山篤)監督からも言われますし、自分たちの話の中でも出ますし、U-18の代表に入っていくというのが目標でチームメートもボクや(岩崎)悠人から話を聞くことが多かったと思いますし、みんなU-18に向かってということが優勝に繋がり、いい方向に向かったと思います。(今大会はU-17代表にとって)実りの多いものになった」。U-17代表の選手たちにとってはU-18代表のサッカーを間近で見たり、U-18代表経験者とともにプレーすることで上の世代のチームの存在が近づくことになった。

 佐々木はこのU-17代表の競争がアジア突破を目指すU-18代表のレベルを引き上げると確信している。「これ(国際ユースサッカーin新潟)を通してみんなU-18に行きたいという(アピールする)気持ちはあったと思いますし、もっともっとそういうものになって行ったらU-18のレベルも良くなってくると思うので、いい大会だったと思います」と、U-17代表の選手たちが意識を確実にU-18代表へ向けた高まった大会を喜んだ。

 すでに仙台の2種登録選手としてJ1のベンチ入りも経験している佐々木個人にとっても収穫のある大会となった。ボランチで先発出場したU-17メキシコ代表戦では攻撃の組み立て役として、また積極的な守備でもチームの快勝に貢献。そして後半から出場したU-17新潟選抜戦では一転、投入直後から持ち味の仕掛けを連発してゴールへ向かっていった。また無効試合となったU-17セルビア代表戦では右MFとして先発し、チャンスメーク。「U-18からU-17に来て難しいところもあったんですけど、短い時間の中で合わせるということが勉強にもなりましたし、どういう形で試合に入るか。昨日とか、流れが悪い中でオーバーペース気味に試合に入ってこっちに流れを引き寄せようと入ったりとか、考えながら試合に入ることができたというのは、凄いいい大会だったと思います。自分が思っていたようにできたと思います」。

 

 この後、22日からは仙台ユースの一員として日本クラブユース選手権を戦う。「クラブユースがあるのでそっちでまたいいプレーをして、またこっちに戻って来た時に一回り成長した姿で帰って来れたらいいかなと思っています」。U-17世代のリーダーがU-18代表をまたレベルアップさせる。

[写真]U-17セルビア代表戦は不成立となったが、佐々木は右MFとしてチャンスメーク

(取材・文 吉田太郎)