株やFX投資だけで1億円以上の資産を築いた人は、投資家の間で「億り人(おくりびと)」と崇められている。ギリシャショック、そして中国株大暴落でジェットコースターのように乱高下した市場でも、やはり「億り人」たちは勝ち続けていた。

 アベノミクスが始まる2年半前に1億5000万円ほどだった資産は、現在6億円超。数秒から分単位で売買を繰り返す「スキャルピング」という手法で荒稼ぎするテスタ氏はこのところどんな銘柄に注目しているのか。

「ギリシャや中国と関係ないのに大きく下がっており、さらに個人投資家に人気で値動きもいい銘柄を狙いました。そういう銘柄は便乗で下がっているだけで、反発しやすいのです」

 その条件に合ったのがIT関連株の「ミクシィ」だった。テスタ氏が続ける。

「6月中旬に5200円だった株価は下旬には6670円まで上がりましたが、中国株暴落で元の水準まで急落していた。ここまで下がればリバウンドしやすいので、2000株購入したところやはり反発し、102万円の利益になりました」

 現状を鋭く分析し、確実に上がる銘柄を掴んでいたのである。

「今回の相場を乗り切っても何の感慨もありません。僕らは1回の失敗も許されない勝負を常にしていますから。どんな事態になっても生き残るための投資をすることだけを考えています」(同氏)

 同氏は今後の市場の見通しについてこう話す。

「有事がなければ、東京五輪まではなだらかな上昇トレンドが続くはず。これからも強気の投資目線でいい」

※週刊ポスト2015年7月31日号