Doctors Me(ドクターズミー)- 【妊活心理カウンセラーのコラム】Vol.7: 日本は不妊大国!? 不妊の原因を知ろう!(後編)

写真拡大

前回のコラムに続いて…

前回のコラム「日本は不妊大国!?不妊の原因を知ろう」では、不妊の原因について触れました。不妊の原因、と一言で言ってもその内容は膨大ですし、個人差も大きいです。
情報量が多いため、前回お伝えできなかったことを今回は続きとしてお伝えしたいと思います。

「卵子の老化」について



多くの女性が耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「卵子の老化」

ここ数年、アンチエイジングの特集が多く組まれてきた中で、この言葉にはかなりのインパクトがあります。私も初めて目にした時には頭を殴られたような衝撃が走りました。

女性は胎児の頃に卵子の数がピーク(500〜700万個)を迎え、生まれた時にはすでにピーク時の半数以下の200万個になっています。
それが、思春期を迎えるころにはすでに20〜30万個、35歳ごろには2〜3万個だと言われています。

また、毎月起こる生理では、一番質の良い卵子から排卵されていくため、年齢を重ねるほど卵子の質が低下していく、ということが言われています。

これらのことから「卵子の老化」という風に言われているのです。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査という、血液検査で卵子の残数を調べることにより卵巣年齢が分かる検査があります。自分の卵巣年齢を知る目安にはなりますが、あくまで平均を知るための目安で、卵巣年齢が高かったからといって妊娠できないわけでもなければ、低かったからと言って妊娠しやすいわけでもありません。

検査結果に一喜一憂するのではなく、今後の妊活方針を決めるための目安として受け、結果についてはきちんとお医者様のお話を聞くことを忘れないでほしいと思います。

精子の老化

多くの人が「男性は何歳になっても子作りができる」と思っています。
実際、芸能界でも女性では考えられないような高齢の方がパパになるニュースが大きな話題となり、そういった印象を与える一助にもなっているように感じます。

しかし、独協医科大学越谷病院の岡田弘医師らのグループの研究結果により、男性も35歳を境に低下する傾向のある人がいることが分かっています。

このことから、女性同様に男性も「自分の身にも不妊の一因があるかもしれない」という意識を持ち、妊活に取り組む場合には夫婦2人で取り組むこと、検査を受けに行くことが重要であることを知ってもらいたいと思います。

心のケアの重要性

妊活においてストレスは大敵!
なんとなくそうだろうな、ということは感覚で分かっている方も多くいるのではないでしょうか。
 
オハイオ大学の免疫学者が18〜40歳までの不妊ではない女性501名を対象とした実験でわかった結果が発表され、話題になりました。
どの様な実験かと言うと、ストレスによって分泌されるαアミラーゼとコルチゾールの分泌量でストレスの強度を測ったところ、

 ・チェックストレスレベルが高い女性は低い女性に比べて29%長く妊娠までの期間がかかった
 ・チェック不妊の定義*に当てはまる割合がストレス強度の高い女性は低い女性に比べて2倍(*避妊をしていない男女が12ヶ月妊娠しなかった場合)

ということ。

この実験結果から、過度のストレスを抱えないことが妊活において大切なことがわかりますが、最も大切なことは、「きちんと自分と向きあうこと」です。そうでないと、

 ・何がストレスかわからない!
 ・ストレスだと思っていなかったことがストレスの原因だった
 ・ストレスの原因が解決できるものかすぐにはできないものかを見極められない

ということになります。

初回のコラム「前向きな妊活の心得:「心のセルフケア」の第一歩は?」でもお伝えしましたが、自分の感情に焦点を当て、今の心の状態を知ることがストレスを溜めないための始めの一歩となります。
今の心の状態を知ることで、ストレスに対する対策について考えることができるからです。

「ストレスでいっぱいだ!」という方はぜひ5分でも10分でもいいので自分の気持ちと向き合う時間を作ってくださいね。

〜カウンセラー:今井 さいこ〜