ほのかな甘い香り、みずみずしい果肉、薄桃色の果皮が美しい桃。英語で「She is a peach.」と言えば「彼女はとっても素敵な人!」という意味なのだとか。「古事記」「日本書記」にも桃の記述があり、老廃物を排除して病気を予防するはたらきをもつことから「仙人の果実」と呼ばれます。桃がもつ栄養素や健康効果についてまとめてみました。

意外に知らない桃の栄養素

桃の果実の大半は水分が占めるので、栄養素はそれほど多くはありません。しかし、果実には水溶性食物繊維、カリウム、ナイアシン、カテキンが含まれています。

食物繊維:食物繊維にはペクチンが多く含まれ、腸のはたらきを整える作用があります。便秘解消、美肌効果、大腸がんの予防に効果的。1日1個桃を食べると食物繊維の理想摂取量はクリアされるそうです。ナイアシン(ビタミンE):肉・魚類、特にレバーに多く含まれるビタミンの一種で、糖質・脂質・たんぱく質の代謝をサポート。皮膚や粘膜の健康を維持し、冷え症の改善に効能があります。カリウム:ミネラルの一種で、体内の塩分を調整して血圧を正常に保ち、高血圧を予防します。カテキン:緑茶、煎茶、抹茶などお茶に含まれる成分。ポリフェノールの一種で抗酸化作用をもち、動脈硬化、心臓病、糖尿病、がんなどの予防に効果を発揮します。桃湯の習慣とは?

桃の葉があせもや湿疹に効くとされて、夏の暑い日には葉を湯船に浮かべる「桃湯」の習慣があったそうです。現在では桃の葉をお湯に入れることはありませんが、入浴剤として桃の葉エキス配合のものが販売されていますね。もし、桃の葉が手に入るなら、陰干しにした葉を小さく刻んで布袋に入れてお風呂の湯船につけるとしっとり肌がうるおいます。特に乾燥肌の人におすすめです。

果汁100%の桃ジュースや、桃を使ったスイーツなど、甘いものが食べたくなったら、この季節が旬の桃を意識して選んでみましょう。


writer:松尾真佐代