[国際ユースサッカーin新潟]試合の軸傾けるファインプレー、U-17代表MF黒川の「勝負」が2点目生み出す

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[7.18 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 4-0 U-17メキシコ代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表はU-17メキシコ代表に4-0で快勝。前半を1-0で終えた日本が後半加速する要因を作ったのは、MF黒川淳史(大宮ユース)のワンプレーだった。後半5分、日本は左サイドへ大きく展開すると、黒川がコーナー近くでボールをコントロール。対応したDFが距離を開けたことを見逃さなかった黒川は「勝負」を仕掛け、PA方向への直線的なドリブルでDFを置き去りにしてラストパスを入れる。これに、決定的な形で走り込んだFW吉平翼(大分U-18)が背後からDFに倒されてPKを獲得した。

 このPKをMF佐々木匠(仙台ユース)が決めて2-0。後半、先に得点を奪った日本は試合の軸を完全に傾けた。相手に攻められてもカウンターからビッグチャンスを連発。特にスペースでボールを受け、ドリブルやワンツーでDFを剥がす黒川の存在が左サイドで主導権を握り、シュートシーンを作り出す要因となっていた。「前半感じたのがハーフのところがフリーで、あそこで仕掛けていけば、一個剥がせばチャンスになるというところ。後半、それを凄く意識していい感じで『勝負』できた」と黒川。後半34分にもスルーパスで4点目の起点となるなど存在感を示した初戦だった。

「あそこ(中盤)のスペースでボール持ったら自分の特長を凄く活かせるので、そういうところはもっと磨き上げていきたいなと思っています」。定評のあるドリブルスキルの高さや意表を突くスルーパスだけでなく、メキシコの厳しいタックルにバランスを崩しながら強引にボールを運ぶ力強さもあった。U-17代表での活躍でU-18代表復帰を狙うMFの意識の高さも見られた。

 だが、よりパスの精度や、自分で決めるという意識も欲しいところ。前半には思い切ってシュートを狙うシーンもあったが、後半はアタッキングゾーンで再三前を向きながら最後の選択肢はパスになっていた。「あそこからもっとスルーパスの質を上げたり、自分のシュートでゴールまで結びつけられるように頑張っていきたい」。チームの勝利のために戦う中で、自身の課題も改善して結果を残す。

[写真]後半5分、U-17日本代表はMF黒川がメキシコDFを振り切って出したラストパスからPKを獲得

(取材・文 吉田太郎)