夏の暑さによってペニスがヘバらないように、“現状維持”に努める--これが、医学博士・志賀貢氏が推奨する「夏向けのED対策法」だ。
 前回は夏の疲れが溜まりやすい“脊髄”をストレッチする方法を紹介したが、志賀氏はこう指摘する。
 「夏は体力の消耗も激しい。やはり睡眠時間をしっかり取らないといけません。ところが、多くの方が間違った睡眠方法をしているのです」

 ちなみに、睡眠不足もまたEDを引き起こす要因の一つだ。
 「人間は、寝ている間にホルモンの分泌量が増加するんです。男性の場合、男性ホルモンの分泌が盛んになるのですが、睡眠をしっかり取れていないと、当然ながら男性ホルモンの分泌量が減って、性欲も落ちるのです」

 夏はついつい夜も遅くまで起きがちになるものだ。また寝苦しい熱帯夜とあっては、深い睡眠も得られない。では、どうすればいいのか。
 「まず冷房ですが、一番ダメなのは就寝中もつけっぱなしの状態です。なぜなら、睡眠中は人間の体温が低くなり、一段と体が冷えてしまう。すると、体が寝ている間も体温を維持しようとフル活動するため、休められないのです」

 まさに体力の消耗なのだ。
 むろん、冷房なしで寝るのは辛い。
 「寝る前に冷房で部屋を冷やしておけばいいのです。そして、布団に入ったら冷房は止めること。付け加えておくと、寝るときの最適な温度は28℃になります」

 これは基本中の基本。大事なことは、熟睡ができて、かつED防止になる運動だ。
 「寝る前に軽めの運動を取り入れることで、体の血行がよくなり、寝やすくなるんです。運動をすれば、筋肉の中の乳酸などの疲労物質が排出できる。すると血流もよくなり、胃腸も働くようになりますよ」

 いいこと尽くしだ。
 その寝る前のED体操とは…。
 「股関節をストレッチするというものです。疲れもたまりやすい部分で、硬くなってしまうと、ペニスへの血流も悪くなりますからね」

 やり方は簡単。
(1)タオルを一枚用意して仰向けに寝る。
(2)タオルをどちらか片方の足裏にかける。
(3)タオルをかけた足を真上に伸ばす。
(4)同時に両手でタオルを引っ張る。
 「これを、左右の足、交互に行います。股関節が伸びて気持ち良いはずですよ。もちろん、無理に足を高く上げる必要はありません。時間については特になく、好きなだけ行ってください」

 記者も挑戦してみたが、これはキツイどころかとても心地良いため、クセになりそうで長続きしそうだ。
 「股関節を柔らかくして、下半身の血行が良くなると性欲もどんどん湧いてくるんです。このストレッチの後、もちろんマスターベーションをしてもOK(笑)。むしろ、ペニスは使えば使うほど活性化するので、中高年男性ほどできるだけヌイたほうがよろしいですよ」

 夏の夜もぐっすり眠れて、体力も全回復。アッチも元気を持続できれば、開放的に夏を満喫できるはずだ。タオルを使った簡単ストレッチを、ぜひ試していただきたい。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたSEX&口説き術にまつわる著書も多数。