「流されてしまう人生」を送る人の特徴とは

写真拡大

 自分の人生を楽しく充実したものにしたいと願う気持ちは、老若男女同じはず。
 そしてその方法は、実は8歳の少年でも80歳の老人でも、男性でも女性でも、どんな仕事をしていても同じだったりします。

 『必ず、できる! 元米国海軍ネイビーシールズ隊員父が教えるビジネスと人生の8つの基本』(オルデン・M・ミルズ/著、上原裕美子/訳、すばる舎/刊)は、米国海軍のエリート特殊部隊「ネイビーシールズ」で軍人としての成功を収めた後、起業家としても活躍している著者が、どんなときでも必ず成功するためのシンプルな行動原則を子どもから大人まで楽しめる物語に乗せて教えてくれます。
 その中には知らなかったことも、知っていたけど疎かにしていたこともあるはず。どちらにしても、これらの基本をないがしろにしていると、何の充実感もないまま、仕事をただ生活費のためだけに続けるような人生になってしまいます。

■「夢」はあるが「理由」がない
 夢を持ってそれを追いかけることの大切さは疑う余地がありません。しかし、多くの人は「自分なんてこんなもんだ」と自分の可能性を限定してしまったり、途中で諦めてしまったりします。
 夢を見る時に忘れてはいけないのは「もし、絶対できるとわかっていたら何をするだろう」と、「自分には不可能などない前提」で考えてみること。そして、考えついた「夢」について、「なぜ自分はその夢を実現したいのか」という理由を持つことです。
 これは、どちらも不可欠な要素です。前者が欠けては夢を持つことができませんし、後者が書けると夢を追うことができません。

■自分が目指す「目的地」だけを見ている
 「夢」についても、人生そのものについても「計画」は持っておくべきです。
 人生はよく航海にたとえられますが、計画なく無軌道に進んでも望む場所には辿りつけません。
 ただし、計画の必要性がわかっている人でも、その多くは目的地のことばかり考えて「いつまでに○○をやって、××はいつまでに達成しよう」という直線的な計画しか立てません。つまり、先々で起こる「不測の事態」への備えがあまりにも手薄なのです。
 計画を立てる時は、目的地のことばかりでなく、やむなく針路を変えなければいけないケースとその要因についても考えるべき。その備えをしてはじめて「想定外」のことも楽しめるようになるのです。

■身体を鍛えようとしない
 「ほとんどの人が自分の身体を軽んじている」と語るミルズ大尉。どんな人生を送るにしても、一番重要な資産はやはり身体なのだと言います。
 そして、その体を作るのは、日々のちょっとしたエクササイズの習慣。思考を支える集中力も、物事を実行する行動力も、逆境に打ち克つ強い精神力も、すべてはこうした習慣で強固に作られていくのだそうです。

 ビジネスと軍隊というまったく異なる分野で共に成功を収めたミルズ大尉の経験をひも解くと、どんな仕事をするにしても、どんな人生を歩むにしても「成功するために必要なこと」は同じなのだということがわかります。
 ここで紹介した内容は本書ごく一部です。何としても自分の夢を叶えたい、絶対に後悔しない人生を送りたいと願うなら、本の中からさらなる教訓を得るべきかもしれません。
(新刊JP編集部)