17日放送の「モーニングバード」(テレビ朝日系)で、コメンテーターの長嶋一茂が、元陸上自衛官で自民党参院議員の佐藤正久氏を、安保関連法案を巡る議論で追い詰める場面があった。

番組では、16日に衆議院を通過した安保関連法案を取り上げ、街の女性たちの声を紹介した。多くの女性は「国民のほとんどが反対なのになぜ?」「与党議員はみんなこの法案を通していいと思っているの?」などと回答し、法案に対して厳しい目を向けているようだった。

長嶋は、国民の間に「憲法9条集団的自衛権とが相反する」という認識があり、「政府が合憲か違憲かの判断も出ていないうちに推し進めるのは時期尚早と考えているのではないか」と指摘した。

続けて長嶋は、世の女性がここまで法案と集団的自衛権に不安を感じるのは、「『もしかしたら自分の子供たちが戦争に行くんじゃないか』との感情の表れではないか」と佐藤氏に詰め寄った。さらに、佐藤氏が集団的自衛権を保持するメリットとして挙げる抑止力に疑問を呈し、「日本の同盟国が相手国に攻撃を仕掛けた場合、日本が戦争に巻き込まれるリスクは高くなる」と述べた。

一方、佐藤氏は「国家間の外交的努力と抑止力が持つ効果を分けて考えなくてはならない」と力説し、たびたび口を挟む長嶋を遮って、古くなった日米ガイドラインの更新の必要性を訴え続けた。

そんな佐藤氏に向かって、長嶋は、安倍晋三首相が4月に訪米した際に安保関連法案を夏までに成立させると口約束したため、このような事態が起こったのではないかと改めて迫った。佐藤氏は長嶋の追及に対し、なおも抑止力の重要性を熱弁し続けるばかりで、両者の主張は最後まで平行線をたどった。

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