「差見せつけて来い」「普通じゃアカンぞ」のゲキ、U-18代表注目MF堂安は「みんなと同じことではダメ」

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「トップでやっているし、ここ来る時も『差、見せつけて来い』というか、普通のユースでやっているんじゃないんで、(G大阪監督の長谷川)健太さんにそういうこと言われて。『普通じゃアカンぞ』と言ってもらっているし、みんなと同じことではダメやと思うんで、違いを生み出せるようなことをやっていきたいと思っています」。昨季の3冠王者、G大阪のトップチームで日常を送っているからこその高い“ノルマ”。17歳のMFは1世代上の代表チームで、その難題に応えるようなプレーを見せている。

 U-18日本代表候補MF堂安律(G大阪ユース)は6月3日のJ1鹿島戦でクラブ史上最年少となる16歳11か月18日でJリーグデビュー。6月21日の仙台戦で先発出場も果たした高校2年生は否応なしに注目が集まる状況だ。だが、本人は「もちろん最年少でデビューできたんは嬉しいですけれど」と言いつつも、過去のことにはまるで興味を示さないかのように、前を向いてサッカーに取り組んでいる。

 トップチーム、週末に急きょ出場したユースチームでの公式戦、年代別日本代表と続く日々の中で視線を逸らす余裕もない。それでもピッチに入ると持ち味発揮。U-18代表では本来のSHではなく、経験の少ないボランチでのプレーとなっているものの「ヤット(遠藤保仁)さんとか見ていて、質とか高いので組み立てのところは意識しています」。イメージしている攻撃の組み立てを実行しながら、DFの前に入りこんでいくドリブル、得意の左足からラストパス、シュートと実に堂々としたプレーで存在感を示している。 

 合宿最終日の16日は練習試合が組まれている。「普通じゃあかん」MFはゲームで違いを示すことができるか。チームのコンセプトとなっているボールを奪ってから勢いを持って攻撃すること、またしっかり組み立てて、自分たちの攻撃の形をつくることを大事にしつつ、随所で個を発揮する。「自分の特長は2列目から飛び出していってのゴールに絡むプレーやと思っているので、そういうゴール前の質やアイディアは違うなと思われたい」。J1を欠場して臨んでいる今合宿。それだけに、しっかりと結果を残して、違いを示して大阪へ戻る。

(取材・文 吉田太郎)