唾液が多い人ほど虫歯ができにくいといわれますが、これはホントです。高齢になって唾液の分泌量が減ると急に虫歯ができる人もいます。ただし唾液の分泌量が少なくても、少し気をつければ唾液の分泌を増やせるのです。ここでは唾液のはたらきと分泌量を増やす方法について説明します。

唾液にはどんなはたらきがある?

唾液には大きく分けて6つのはたらきがあります。

消化作用:炭水化物に含まれるでんぷんを唾液の中の酵素アミラーゼが分解し、腸で消化しやすいかたちにする自浄作用:歯の表面についた食べもののよごれやプラーク(歯垢)を落とす。抗菌作用:唾液に含まれるラクトフェリン、リゾチームには抗菌作用があり、虫歯の原因となるミュータンス菌の増加を防ぐ。粘膜保護作用:唾液に含まれるムチンが口の粘膜をおおい保湿するとともに、食べものの刺激から粘膜を保護する。菌をとらえて口の外に出す。緩衝作用:口の中が酸性に傾くと中和して菌の繁殖をおさえる抗脱灰作用:プラークの中のミュータンス菌が糖から作りだした酸で歯が溶ける(脱灰)のを防ぎ、再石灰化(歯の表面を元通りにする)をすすめる。唾液の量を増やすには噛む回数を増やす

唾液は食べものの消化をサポートしますから、食事中が一番唾液の分泌が高まります。食べものを噛むと脳に指令が伝わり唾液が分泌されますが、この唾液が「刺激唾液」。健康的な成人では一回の食事で5分間に10ml唾液が出ます。唾液の分泌は生まれつき少ない人もいますし、加齢やストレス、薬の服用で唾液の分泌が減少することも。唾液の量を増やすには、とにかく食べものをよく噛んで食べることです。柔らかいものばかり食べていると唾液の分泌が少なくなるので、噛みごたえのある食品を選びましょう。

唾液の質を高めるにはアルカリ性食品を

炭水化物をたくさん取ると口の中がねばねばしてきます。これは口の中が酸性になり菌が繁殖しているということです。唾液をさらさらにするには、野菜や海草などアルカリ食品を食ベて口の中を中和しましょう。


writer:松尾真佐代