「パンクしないタイヤ」は、もうすぐそこに

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韓国のタイヤメーカー・ハンコックが「空気の入っていない」自動車タイヤの開発を、さらに1歩前へ進めている。第5世代となる「iFlex」は、従来の自動車のリムにもはめられるという。

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過去100年間にわたり、クルマに関するさまざまなものが進化した。しかし、イノヴェイションが起きていないものがひとつあるとすれば、それはタイヤ、である。もちろん、燃料効率や雪上での静止摩擦を最適化するべくコンパウンド(接地面に使わているゴム)は進化しているが、「ドーナツ形のゴムで覆われた空気の塊」という点で変わりはない。

韓国1位のタイヤメーカー・ハンコックタイヤは、「空気の入っていないタイヤ」の開発に取り組んでいる。そのタイヤとリムが一体化したコンセプトモデルは、2013年に最初にわれわれの前に姿を現した

そしてさきごろ、ハンコックは「iFlex」の名を冠した第5世代エアレスタイヤの、最初のテストを完了した。iFlexには、エコフレンドリーな新素材が使用されているという。施された幾何学的な形状が、通常のタイヤが空気圧によってもたらしてきた弾力性を担保する。従来のiFlexとは異なり、今回のものは従来のリムにセットできるように設計されており、現在流通している車両でも使用できる。

テストでは、従来型のゴムタイヤと比較すべく、耐久性、硬度、安定性などについて、時速80マイル(約130km)までのスピードで測定が行われた。ハンコックによれば、そのパフォーマンスは従来型のタイヤと等しいという。

エアレスタイヤに挑戦しているのはハンコックだけではない。ブリヂストンはサイケデリックな幾何学模様を描くタイヤを構想しているし、米・レジリエント・テクノロジーズ社は軍用車両での活用を目指し(敵に攻撃されたとき吹き飛ばされないタイヤが有用なのはいうまでもない)、プロトタイプに取り組んでいる

iFlexがいつ市場に登場するか、または価格はどのようになるか、ハンコックによる予測は立っていないが、彼らがそれについて何らかの発表を行うときには、タイヤがパンクする時代は終了するに違いない。

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