<全英オープン 事前情報◇14日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>
 昨年の手術から不振の続く元世界ランク1位のタイガー・ウッズ(米国)が「全英オープン」開幕前火曜日の公式会見に臨み、5度目の聖地での戦いと2008年以来遠ざかるメジャー制覇へ自信をにじませた。
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 現在世界ランキング241位。今年に入ってすでに3回も80台を叩くなど、大幅なスイング改造の中不調が続いていたが、その言葉に迷いはなかった。報道陣から投げかけられた、苦しい時期に“引退”は考えたか?という質問には、「引退?ノー。まだ早い。昨年の手術以来、ようやく身体も元に戻ってきた」と真っ向から反論。自身の怪我は本来であれば回復まで1年以上かかるものであると説明し、現在はその回復途上であることを強調した。
 ジャック・ニクラスの持つメジャー18勝は難しくなった?との問いかけにも「そんなことはまったくない。まだ40歳にもなっていないし、ここにいる一部の人間は、もうすでに終わった選手だと思っているかもしれない。でも私はこうしてあなた方の目の前に座っている。トーナメントで戦うのが大好きなんだ」。ささやかれだした“限界説”は一蹴。08年以来“14”で止まったメジャー勝利へ意欲は衰えていない。
 「今はソリッドにボールが打てて、コントロールができている。この場に来て、左右だけではなく弾道もしっかりと変えられる」。復活へ自信をのぞかせるのはショットだけではない。「パッティングは2つチェンジした。セットアップした時のライン取りを変えたことと、グリップを新品に変えたんだ。古いグリップは1年半くらい使っていて、毎回タオルで拭いたりして細くなっていたんだ。変えてサイズも感触も戻った」。聖地への戦いへ不安はない。
 「ゴルフの聖地に戻ってこられて興奮している。1995年にプレーして以来、このコースを愛している」。これまで4度セントアンドリュースを戦い、過去2勝(2000年、2005年)。聖地に愛された王者の復活はここから始まる。
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