U-18代表候補は指揮官も納得の練習初日、Panda CupMVPのMF佐々木「みんなが意思統一して、できるプレーが多くなってきている」

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 17年U-20W杯を狙うU-18日本代表候補は新潟合宿トレーニング初日となった14日、午前中にフィジカル測定、午後には11対11や約10分間、4分の3コートでのミニゲームを行った。ミニゲームではクロスからオウンゴールやFW小川航基(桐光学園高)のゴールが生まれ、このチームが重点的に取り組んできている成果を発揮。また、11対11ではボールを動かすテンポ、狙いの良いシーンが多く、内山篤監督も「(コーチングスタッフが)ああだこうだ言わなくても、理解が深まっている。久々のJの選手も思っていたよりも違和感なくやっていた」とチームが合宿最初のトレーニングから高いレベルでプレーできていること、そして現時点のチームの連係への手ごたえを口にしていた。

 

 6月の中国遠征ではPanda Cupに出場してキルギス、中国、スロバキア相手に3戦全勝。スケジュールの関係でMF坂井大将(大分)やMF三好康児(川崎F)らJリーガーを招集できなかったが、それでも内容、結果ともに成果の出た大会となった。同大会MVPに選出されたMF佐々木匠(仙台ユース)は「Jリーグで出ているメンバー以外で中国遠征に行った訳ですけれども、そこでみんながアピールしようという気でやってそこでチームでいい形でできたのかなと思います。みんなが戦術の面を理解してきていて、みんなが意思統一して、できるプレーが多くなってきているかなと思います」と着実にチームとして階段を上っていることを説明する。今回はインドネシア遠征が中止となったことで新潟での短期合宿へ変更。だが選手たちは3日間集中してよりチーム力を高める意識でいる。

 Panda Cupでは坂井やMF堂安律(G大阪ユース)が不在の中で佐々木が「重なるポジションに堂安とか(坂井)大将クンとかいるので、自分の長所を活かしながら負けないようにやっていかなければいけないというライバル意識でやっている。ボランチにしても、サイドハーフにしても自分の得意なドリブルだったりとか、長所を最大限に出せたということと、その長所をみんなに最大限に分かってきてもらっているので引き出してもらっている、周りが分かってくれているというのが大きかったですね」とチームの中心として活躍した。佐々木は所属チームとは異なるボランチでの起用が続いているが、「狭いところでのボールコントロールというのには凄い自信があって、ボールを失わないでできるというのは自分のテクニックが活かせるところ」とこの日のトレーニングでも技術の高さを随所で発揮。潤滑にボールを動かし、ミニゲームでは右オープンスペースへのループパスで小川のゴールの起点にもなるなど、存在感を放っていた。

 

 佐々木は今回、3日間のU-18代表候補合宿の後にU-17日本代表に参加。18日から20日までは国際ユースサッカーin新潟を戦い、22日からは仙台ユースの一員として日本クラブユース選手権に出場する。真夏に過酷な日程となっているが、「全部いい結果を残すというのは当然ですし、そこで自分を成長できるようにと思っています」ときっぱり。まずは競争激しいU-18代表候補でアピールして、個とチーム力を高める。課題として「守備のところ、もっとボールを奪えるボランチになりたいと思っている。もっと寄せるところは寄せて、(日本代表の)ハリルホジッチ監督が言っているように、(相手に寄せる距離が)1m20と1mは違うということ。ボールを奪えるか、奪えないか、ボランチの選手はそこが大事だと思うので、そこをもっとやっていけるようにしたい。どのポジションでも、どこでも自分の長所を出してウィークをなくしていけるようにしたいと思っています」と口にするMFが、5大会ぶりのU-20W杯出場を狙うU-18日本代表にとって欠かせないピースになる。

(取材・文 吉田太郎)