「旬のサマートリュフを食べに行こうよ」。かように女性を誘うときは、目的があるとスマートだ。ここでは誘いやすい口実があるレストランを厳選。使い方は貴方次第。



5月〜8月に収穫期を迎えるエスティバム種。収穫後すぐにイタリアより直送されるため、フレッシュさが残る
「全皿にサマートリュフがどっさり。そんなコース食べてみない?」
『テール・ド・トリュフ東京』

外苑前


サマートリュフという言葉が持つきらびやかな印象は女性を魅了する。『テール・ド・トリュフ東京』ではイタリア・ウンブリア州で収穫されたエスティバム種を使ったコースを提供中。この種は黒トリュフに比べ、大振りなため、スライスは厚く、食材が隠れるほど振りかける。

「トリュフは高価な調味料。合わさる素材や温度で変わる様を堪能してほしい」と支配人の中島和昭氏。テーブル上でトリュフをスライスしてくれるプレゼンテーションもあり、盛り上がりは最高潮に。ひとつのショーを見たような感覚に2人の距離はグッと縮まる。




メインは仕入れ状況によって変わる。この日は豚肉と夏野菜


女性受け抜群の魅惑の誘い文句は次!



フォアグラのテリーヌ ごまとハチミツのソースを添えて。フォアグラ、ブリオッシュ、イチジクに和の食材を加える。季節などによりメニューは異なる。写真は一例
「麻布十番にできた話題のワインバーって知ってる?」
『La Ruée vers l’or』

麻布十番


店名はフランス語でゴールドラッシュの意。その時代の熱気を再現したいと、名を冠した。店内には約7メートルのカウンター。開放感もあり、BARというよりレストランの趣。とはいえ、堅苦しさは皆無。「カジュアルよりもフレンドリーなサービスを」と、緩すぎず、適度な緊張感が心地よい。

ソムリエの千葉和外氏はナパヴァレーでワインを学び、現地の人気レストランでソムリエを勤めた経歴を持つ。かたや、総料理長の中井慎太郎氏は山田チカラ氏に師事した後、絶頂期の『エルブジ』で修行をする機会に恵まれた。最先端の西洋料理や和食を経験した中井シェフが作り出すのは、美しくも、どこか懐かしさを感じるフレンチ。

その郷愁は、見え隠れする和の食材によるものか。どんな時でも頼りにできる、行きつけにしたい店だ。



和牛腿肉のロティ 二色のズッキーニ 赤ワインソース。季節などによりメニューは異なる。写真は一例



カウンターは食事を前提にした設計。テーブル席もあり、2つのスタイルを選べる




エストファード・デ・キヌア。キヌアの煮込みと魚の鉄板焼き
「もう遅い時間だからヘルシーなペルー料理とかどう?」
『Bépocah』

原宿


スタイルキープを心がける女性にとって、9:00PM以降の食事は大敵。そこでペルー料理の出番。自然の中で育まれたペルー料理は山や海、アマゾン川流域からもたらされる野菜や魚、穀物と多民族文化によって進化を遂げてきた。

味の主体となるのは唐辛子の旨み。辛い種を処理して調理するため、辛さは控えめだ。近年、栄養素の高さから女性に注目されている穀物「キヌア」もペルーの定番食材。「キヌア食べに行く?」だけでもキラーワードになりうる。



鮮魚とアヒアマリヨソースを合わせたティラディート



2階は求愛を促す赤い壁面


女性なら喜ばない人はいない!? お洒落なお店は次頁へ



前菜の温菜。コチのローストにはアメリケーヌソースと信州タモギダケを
「銀座の雑居ビルに艶のある隠れ家ワインバーがあるんだ」
『La Luciole』

銀座


雑居ビルの2階。エレベーターでなく階段。目印はドアにある“L”の文字。扉を開けると黒を基調にしたエレガントな空間が現れる。『LaLuciole』ではシャンパーニュ、ブルゴーニュワインと、それらに合う料理を楽しめる。

使用するのはこだわり抜いた産地直送野菜や魚介、和牛など。コチとタモギダケ、ブラータチーズと西洋ネギなど、意外性の高い食材を纏めあげる。¥5,000〜のコースをペアリングで。空間美と鮮やかなお皿に女性の心も綻ぶ。



前菜の冷菜



結城美栄子氏のオブジェが映える店内




京都と江戸のコラボ、鱧柳川風。仕入れ状況などによりメニューは異なる。写真は一例
「今日は和食にしよっか。合わせるのはワインでね」
『日本料理 銀座 大野』

銀座


『銀座大野』では、正統派の懐石料理をはじめ、8:30PMからは新鮮な魚介や、素材の持ち味を生かした温・冷菜、鍋物などもアラカルトで楽しめる。フランスや沖縄など、様々な土地で料理を追究してきた料理長の大野敏彦氏が編み出す逸品の数々には、ソムリエでもある丸山大輔店長厳選のワインをぜひ。

オザミグループ唯一の和食店として、自然派ワインを約250種揃えているのだ。メニューは月替わりのため、「来月はいつにする?」と、次のデートにもつなげやすい。



西京味噌、八丁味噌、鰹節と鴨のフォアグラを合わせた自家製フォアグラ三種の味¥1,080



気さくな大野氏。一見客でも安心だ


ガッツリ、もっちり! 聞くだけで胃袋を鷲掴みにする料理とは?



新潟のもち豚を使ったスペアリブ。仕入れ状況などにより、メニューは異なる。写真は一例
「東京タワーの麓に上等なイタリアンを見つけたんだ」
『DeLIZIE』

神谷町


待ち合わせは東京タワーの麓で。歩いて2分ほどの場所に『DeLIZIE』はある。重厚なガラス扉を開けると、NYのダイナーをイメージしたモダンかつソリッドな空間が広がる。「暗闇は壁になる」とオーナーの郄坂氏。

極力光を抑えた空間で頂くのは、旬の食材で丁寧に仕上げたオーソドックスなイタリアン。9:00PM以降でもアミューズ中心、パスタ中心とコースが選べる点にも注目だ。密着度を高めたい場合は特注の開閉式のカウンターという選択肢もアリ。



フランス産フルロット茸を2種類使ったパスタ。仕入れ状況などにより、メニューは異なる。写真は一例



オーナーの郄坂氏、そしてシェフ、ソムリエと3名の個性が活きた店内




ささみ、もも、レバー、団子、野菜などの6本コース¥2,100。火を入れすぎないよう細心の注意を払い仕上げられた串
「西麻布にできた焼鳥店に、最高に旨い、団子があるんだって」
『晩鶏』

乃木坂


2014年5月、西麻布にカウンタースタイルの焼鳥店がオープンした。店主の荻田直紀氏は新橋の『鶏繁』出身。「前の店から“鶏”という字を、四国にある実家の旅館から“晩”という字を取りました。夜の街、西麻布の店という意味も込めて、晩鶏です(笑)」。こちらでは『鶏繁』同様カウンターで焼き上げた鶏を一本ずつ提供する。

使用する千葉の水郷赤鶏は「身が大きく、味が濃厚。ずっしりとした歯応えを感じられる」と荻田氏。鶏は3段階の火力を使い分け、まずはカリっと、そしてフワっとした食感に仕上げている。

メニューは6本、10本のコースがおすすめ。特筆すべきは、鶏の「団子」。ハンバーグのような粗挽きの肉は噛む毎に肉汁が溢れ出し、肉を食べる喜びを享受できる。店を持つにあたり「焼鳥だけど、季節感を出したかった」と旬の野菜料理も多数。季節毎に違う味が楽しめるのも嬉しい。〆は名物の「鶏そぼろ丼」で。気取った言葉より、カジュアルに。ふたりの距離を自然に縮めてくれそうな、心許せるお店だ。



鶏繁直伝の鶏そぼろ丼。鶏の全部位を使い、焼鳥のタレで煮詰めていく。まずはそのまま、途中からは鶏スープでお茶漬け風に



カウンター前の焼き場はさながらステージの様相。奥には半個室のテーブル席もあり


話題の中華、通な焼き鳥! グルメ感度高めなお店は次へ



イベリコ豚の角煮黒酢仕立て。写真はコースの一例
「オープンキッチンで中華。君だけの一皿を作ってもらおう」
『私厨房 勇』

白金高輪


『私厨房勇』の提案する私房菜とは、有名シェフが自宅に友人を招き、食事を振る舞う香港式の食文化。主体となるのはコースメニュー。ゲストの要望を聞き、その人のためのコースを組み立てる。その手間ゆえ、席はカウンター8席のみ。

ベースとなるのは広東料理。自家製の干肉のようなクラシカルさもあれば、豚の角煮と黒酢を合わせる独創的な一皿も。「今度は何を食べようか」。店を出る頃には、次回への期待に心高まる。リピート必至の俺の厨房。



香港式干肉と天然車えびの中国野菜炒め。写真はコースの一例



オープンキッチン。調理した料理を目の前で盛りつけてくれる。コースはおまかせ¥6,500で8品ほど。9:00PM以降にはアラカルトも




川俣軍鶏のローストと夏野菜。筋肉質な軍鶏は濃厚な旨みと噛み応えが特徴。仕入れ状況などにより、メニューは異なる。写真は一例
「青山の裏手に見つけた、いいカウンターの店があるんだ」
『Hiroya』

外苑前


カウンターか向き合うテーブル席か。カジュアルに親近感を演出したい時、ここのカウンターは心強い。シェフの福嶌博志氏はイタリア、フランスなどを渡り歩き、『龍吟』、『スリオラ』で料理を学んだ。炊き込み御飯があったり、和の食材を使ったりと、これぞ福嶌流。

軍鶏のローストでは鶏の脂で照り焼き風に仕上げ、にんにくをペースト状にするなど、どの料理にも通じるのは驚きや意外性。お酒は泡酒から日本酒、ワインと幅広く、酒呑みな彼女にも最適。



ゲストの要望に合わせて作る炊き込み御飯。この日は牛ランプの牛めし



デートには角のL字部分がいいですね」と福嶌氏


絶景の景色とともに、舌鼓できるお店は次へ



熟成牛もも肉とパプリカのブロシェット。季節などにより、メニューは異なる。写真は一例
「見せたい景色があるんだ。恵比寿のビストロなんだけど」
『Bistro Franky Hotel』

恵比寿


デートには常にサプライズを。恵比寿界隈で秘かな人気の『Bistro Franky Hotel』は、海外のヴィンテージホテルを彷彿とさせる内装やテラス席が特徴のビストロ(5階)と、バー(6階)が併設されたお店。

まずは5階でフランス人シェフのフュージョン料理を堪能し、頃合いを見て「上のフロアに行こう」と切り出そう。エスコートされた彼女が目にするのは、バーカウンター越しに広がる夜景のパノラマ。

「くどけるお店がコンセプト」という言葉に偽りなし。



りんご フランキーズティラミス



恵比寿ガーデンプレイスや東京タワーも遠望できる。予約は不可




バターのコクが印象的なブルゴーニュ産エスカルゴ¥1,900
「ヒルズの夜景を見ながらのフレンチ特等席、用意したよ」
『LE POT AUX ROSES』

麻布十番


誰かの“マイレストランでありたい”。この店にはそんな気持ちが流れている。「お客さんはもっとわがままで良い」と語る本間寛シェフ。要望を伝えれば、ワインのセレクトや料理の取り分けなど、2人の空間が一層盛り上がるよう絶妙なサポートをしてくれる。

その際は、是非六本木ヒルズの夜景が望める窓際の特等席を。空間、サービス、そして料理。上等であり、心安らぐ。初デートの場として後に語り継ぐのであれば、こんな店が望ましい。



ブルターニュ産、鴨もものコンフィー。ハワイやネパールの塩をミックスした特製岩塩が決め手



場所は麻布十番商店街の六本木寄り


語れて誘える肉、次にあります



人気メニューの山形牛のフィレステーキ(100g ¥4,800〜)と40日乾燥熟成ランプ肉(100g ¥3,200)。出汁醤油やゆずポン酢も自家製
「今から鉄板焼きでもどう?和牛の食べ比べとかさ」
『THE BEEF CLUB』

六本木


高級ホテルより気軽に、とはいえ落ち着いた空間で鉄板焼きを楽しみたい。そんなわがままに応えてくれるお店。磨き上げられた鉄板が映えるカウンター席に座れば、適度な距離感の接客で、彼女との会話も弾む。

肉を知り尽くしたシェフが厳選した極上山形牛のフィレ肉と乾燥熟成ランプ肉を食べ比べ、作り手のストーリーにこだわってセレクトされたワインを堪能しよう。「おいしかった」の言葉はもちろん、「楽しかった」と言わせることができるはず。



隠れ家のような店内




産直季節野菜のテリーヌモザイク仕立て
「フレッシュフルーツのカクテルと野菜のマリアージュを楽しもう」
『After Taste』

新宿


ビストロの中にBARを作ったという『AfterTaste』は、まさに隠れた実力派。雑居ビルの5階というロケーションでフレッシュフルーツカクテルや長野直送の自然農法野菜を使ったビストロ料理が楽しめる。

オーナーの小山氏はカクテルと料理のマリアージュを提唱。シェフの斎藤氏はフレンチ一筋20年。リヨンでの修行経験を持ち、巨匠・音羽和紀氏にも師事。ゆえに野菜の扱いにも長けている。素材の味を大切にした料理群は目にも美しく、弾む会話に期待が高まる。



本日の熟成肉は鴨のドライエイジング



ミクソロジーカクテル。左がパイナップルのフローズンカクテル。右がキウイのモヒート