新たなTV版「マイノリティ・リポート」が描く2065年の世界(動画あり)

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スティーヴン・スピルバーグ監督は、映画『マイノリティ・レポート』を制作する前に、リアルな未来社会を想像するためのシンクタンクを結成した。今秋放映されるテレビ版でも、未来の社会を描くためにMITの研究者たちの意見を取り入れている。

7月12日までサンディエゴで開催された「Comic Con(コミコン)」には、2015年秋に放送予定のテレビドラマ版「マイノリティ・リポート」が登場した。

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この作品は、2002年公開の映画『マイノリティ・リポート』のドラマ化版。映画を製作したスティーヴン・スピルバーグ監督も今回制作総指揮を担当している。米TVドラマ「ザ・ホワイトハウス」のケヴィン・フォールズがショーランナー(制作総責任者)として番組を率いている。

Comic Conでは、パイロット版エピソードの冒頭の20分間が公開された。

映画の最後のシーンでは、殺人予知システム「PreCrime」が廃止され、システムを構成していた3人の予知能力者「プリコグ」たちが姿を消したのを覚えている人もいるだろう。3人とは、サマンサ・モートン演じるアガサと、気味の悪い双子の兄弟だ。

テレビドラマ版「マイノリティ・リポート」の冒頭シーンは、双子のひとりであるダッシュによる長いナレーションとともに始まる。ダッシュは、プリコグだった子ども時代について語る。「わたし達には見えた──周囲の至るところで起きようとしていることが細かなところまで」。半径約160km以内で起きるすべての殺人もそのなかに含まれる。最後にダッシュは、「ほかの者たちから隠れるために」秘密の場所に送られたと打ち明ける。

そして、場面は現在(2065年)に切り替わる。大人の男性となったダッシュ(演じるのはスターク・サンズ)は、自身が住む集合住宅に入っていく。ダッシュは、アガサの反対を押し切ってワシントンDCで暮らしているのだ。

ダッシュは、いまだに予知夢に悩まされている。ナレーションでダッシュは次のように語る。「戻って以来、ここで103人が殺された。誰ひとりとして助けられなかった──今日までは。だが、今日は違う」

スティーヴン・スピルバーグ監督は、映画版『マイノリティ・レポート』を制作する際、映画で描かれるべきリアルな未来社会を想像するために、プライヴェート・シンクタンク「アイデアサミット」を結成したことで有名だ。今回のテレビ版のエグゼクティヴプロデューサー兼脚本家のマックス・ボレンスタインによると、今回の制作でも、未来の社会を想像するためにMITメディアラボの研究者などの協力を得たという。

それでは、2065年の未来社会とはどんなところなのか。映像からわかることを列挙していこう。

ダッシュが被っているキャップから判断して、2054年のワールドシリーズは「ワシントン・ナショナルズ」が優勝したようだ。自撮り棒はもう古い。自撮りドローンが手首から飛び立ち、目の前で停止する。強化された拡張現実(AR)機能を備えたコンタクトレンズが、犯罪現場をドラマ「ザ・ワイヤー」よりももっと派手に再現している。「完全にハイな食品」という地下鉄広告から判断すると、マリファナは米国全体で合法化されたようだ。全身ホログラフィック投影が、「Skype」に取って代わっている。映画版でアガサの歯を磨いていた世話係がまだ存在し、なんと同じ俳優(ダニエル・ロンドン)が演じている!「ザ・シンプソンズ」がまだテレビで放送されている。75シーズン以上続いていることになる。おめでとう!いささかがっかりすることに、ユーザーインターフェースはまだ制御コンピューターとオーヴァーなジェスチャーで構成されている。ドアノブを回すような奇妙な動きもある。

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