「這い上がる」「自分も頑張る」U-18代表候補とU-17代表が新潟合宿を本格始動、同会場での練習で互いの刺激に

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 17年U-20W杯を目指すU-18日本代表候補と、今月18日から国際ユースサッカーin新潟に出場するU-17日本代表が14日午前、同じ時間に同じ練習場で新潟合宿を本格始動させた(ともに前日13日に集合)。ともにウォーミングアップを行った後、それぞれ半面を活用してU-17代表はパス&コントロールやGKをつけての7対7、U-18代表候補はフィジカル測定に時間を充てた。

 ピッチ横の温度計は35度を超える暑さ。選手たちも戸惑うような日差しと気温だったが、U-18代表とU-17代表の指揮を執る内山篤監督は6月のU-18代表中国遠征で出た課題もあり、この酷暑を歓迎していた。Panda Cupに出場した中国遠征ではキルギス、中国、スロバキアと対戦。U-20W杯アジア1次予選に当たるAFC U-19選手権予選(今年10月、ラオス)と同じ、中1日での3連戦を全勝Vで終えた。だが、3試合目の立ち上がりに集中力を欠いたような凡ミスが目立ち、相手に付け入るスキを与えてしまったという。それだけに内山監督は「修正できるミスなので。点も取れたんですけど改善したい。(疲労で)テンポ落ちちゃうのはしょうがないけれど、頭休めちゃうのはね。(だからこの暑さは)いい条件になりました」と集中力の持続が難しそうな、今回の合宿の厳しい環境にも前向きだった。

 U-18代表候補は14日と15日に午前午後のトレーニング。そして最終日の16日に練習試合を行う。そのU-18代表候補と同じ宿舎に宿泊し、この午前練習ではU-18代表候補の隣で汗を流したU-17代表の選手たちにとって、U-18代表候補の存在はいい刺激になっているようだ。U-18代表候補の多くと同じ高校3年生で、今回U-17代表に招集されているFW伊藤涼太郎(作陽高)は「同じ代の子が多いので結構いい刺激になっている。自分も頑張らないといけないと思っています。去年(国際ユースin新潟で)一緒にやっている子もいるので、今回この大会に選ばれていることに感謝して頑張りたい」と意気込み、3月のU-18代表候補合宿に追加招集された経歴を持つU-17代表FW吉平翼(大分U-18)は「自分は一個下の年代から這い上がっていくという気持ちがありますし、(隣のU-18代表候補では)チームメートの(岩田)智輝とかもやっているので刺激になります」と気合を入れていた。

 U-17代表の選手たちにとって、今回の合宿と3試合を戦う国際ユースin新潟は1世代上のU-18代表候補入りを懸けたアピールでもある。一方、U-18代表候補にとっても、U-18代表入りを狙う「ライバル」U-17代表の選手たちが身近にいる合宿はいい意味で刺激になりそう。U-18代表候補MF坂井大将(大分)は「立場は先輩なので立ち振る舞いだったり、姿勢は17の選手の参考にならなければならないと思いますし、17の選手からも吸収することがあると思うので、お互いに切磋琢磨していきたい」。14日、15日午後の練習は別々の時間帯で行われることもあり、お互いが接触する機会はそれほど多くないかもしれない。だが、「16(U-16世代)の子も含めてやろうとしているサッカー、考え方は一緒」(内山監督)。今回の合宿のプレー次第でU-18代表のメンバーの入れ替えられる可能性もある。それだけに、U-18代表候補とU-17代表が互いに切磋琢磨しながら、目指すサッカー、チームのレベルを引き上げる。

(取材・文 吉田太郎)