浅野ゆう子 恋人急逝8カ月…誕生日会で久しぶりの笑顔見せる

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 7月9日の夜、都内のフランス料理店に一台のタクシーが止まった。姿を見せたのは、浅野ゆう子。青いワンピースにパールのアクセサリーで着飾っている。手には真っ赤なバラの花束と、いくつものデパートの紙袋が。この日、彼女は55歳の誕生日を迎えたのだ。

 昨年11月、浅野は最愛の恋人・田宮五郎さん(享年47)を失っている。07年から交際していたなか、12年4月に田宮さんがくも膜下出血を発症。彼女は復帰を信じて献身的な看病を続けてきたが、天国へと旅立ってしまった。その悲しみはあまりにも深く、浅野は自宅に引きこもる日々を送っていたという。

「田宮さんとは、結婚の話もしていました。彼は『俳優復帰をして彼女を支えられるようになったらプロポーズを』と考えていたようです。浅野さんも、そうなることを夢見ていました。そんな矢先に田宮さんが亡くなってしまった。彼女は外出もままならなくなり、一日中、彼の遺影の前にいることも。事務所スタッフが差し入れ持参で元気づけても『しばらく新しい仕事は入れないでほしい……』と断っていたそうです」(芸能関係者)

 だが今年1月に旅番組『やんジイ&美魔女のご褒美トラベル』(フジテレビ系)に出演した浅野は、涙ながらにこう語っていた。

「一瞬一瞬を大切に生きていかなければならないということを本当に昨年、すごく勉強させてもらいました。出会いがあると、絶対にやってくるのは別れですからね。そこに向かって日々過ごしていかなくてはいけない。でも支えてくれる方がいるのは宝物ですよ……」

 悲劇から8カ月。彼女を癒したのは、友人たちだった。本誌が目撃した誕生日会にも5人の男女が駆け付けている。浅野はワインを片手に、彼らとの会話を楽しんでいた。

「最近は前向きになりつつあるようで、当初は断るつもりだった舞台も10月から出演することに。またフラメンコを始めるなど、新しいことにもチャレンジしています。天国の五郎さんの分まで生きていくと、決意を新たにしているようです」(舞台関係者)

 夜11時半、店から出てきた浅野は「ありがとうございました!」と一礼する。友人たちの手には、彼女が持って来ていた紙袋が。支えてくれたことへの感謝の“逆プレゼント”だったようだ。悲しみを乗り越え、新たな一歩を踏み出し始めた浅野。その表情には、久しぶりの笑顔が浮かんでいた――。