Doctors Me(ドクターズミー)- 人や猫にも感染する!犬の回虫症とは?

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犬だけの問題じゃない!人にも忍び寄る回虫の恐怖!

犬の回虫は犬にしか寄生しないといわれていましたが、犬回虫は猫に、猫回虫が犬に寄生することがあります。犬やその他の野生動物、鶏などから人へ回虫がうつる事もあり、治療が遅れると命を落とす可能性もあるため注意が必要です。
そもそも回虫とはミミズのような細長い「線虫」という虫の一種で、回虫はメス(20〜35cm)の方がオス(15〜30cm)よりも大きく、メスは卵を1日に10〜20万個も産みます。犬の回虫には「犬回虫」「犬小回虫」の2種類がいます。主に動物の糞便や感染した動物の筋肉などを生食した場合に感染します。犬は胎盤や乳汁からも回虫が感染します。

犬小回虫、犬回虫の違いは以下のとおりです。
犬小回虫……犬が回虫卵を食べると小腸で孵化し、そのまま小腸の粘膜に住み着いて成長して産卵。糞便と共に卵が排泄されます。
犬回虫……「気管移行型」「全身移行型」があります。
50日令未満の子犬では気管移行型が多く、小腸で孵化した幼虫が小腸粘膜からリンパや血液に乗って肝臓や心臓を経由し、気管や気管支に達します。そこ後喉に昇って食道に入り、小腸に戻って成虫になり産卵します。
50日令以降、成長して免疫力がつくと幼虫は成長できなくなり、リンパや血流に乗った幼虫が全身の臓器や筋肉に移動して休眠状態になります。

犬の回虫症、その症状は?

症状も出ない場合もありますが、発育不良、体重減少、毛づやが悪くなる、食欲不振、嘔吐(回虫が出てくることもあります)、下痢、腹痛、腹部膨満、貧血などがあります。
また、人に感染した場合、胃や腸にいる際は症状が出ない事もありますが、寄生場所によって様々な症状が出ます。
内臓移行型では、発熱、倦怠感、腹痛、頭痛、めまい、けいれん、嘔吐、下痢、幼少であれば発育不良などです。眼移行型では飛蚊症、ぶどう膜炎、硝子体混濁など視力に影響が出ることがあります。
治療には駆虫薬を使いますが、内臓、筋肉、眼にいる回虫の治療は確立していません。

感染を防ぐ方法はある?

体や手に付いた感染動物の糞が口に入らないようにすることと、感染の可能性のある野生動物や鶏の肉や肝臓などの内臓はしっかり火通して食べる事が一番です。
また、外から帰ったらしっかり手洗いをしましょう。ペットの回虫駆虫も大切ですね。