ゲーマーからレーサーへ。GTアカデミー JAPAN FINAL で日本最速の6人が選出、英国での最終選考に臨む

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7月11〜12日、ゲーマーからプロレーシングドライバーを養成するプロジェクト GTアカデミー 2015 の国内最終予選イベント「JAPAN FINAL」が開催されました。オンライン予選の上位16名に、5〜6月に開催したリアルイベント予選からの4名を加えた20名が参加。実車によるドライビング審査や、体力審査、さらに グランツーリスモ6 を使ったレースなどを行い、上位6名が最終選考イベントとなる英国でのレースキャンプにコマを進めています。   JAPAN FINAL 初日となる7月11日は、神奈川県横須賀市の日産自動車テストコース「GRANDRIVE」で開催されました。ここでは実車での走行テストや体力面のテスト、さらにプロドライバーに必要不可欠なメディア対応テストなどが実施されました。実車走行テストは日産ノート ニスモ を使用し、審査員が同乗してそのドライビングセンスを確認。体力テストは有酸素能力をはかる往復短距離走「ブリープテスト」、体幹の強さを見るための「プランク」といったものから垂直跳びや腕立て伏せといった項目で審査が行われました。  7月12日は六本木ニコファーレに舞台を移し、「グランツーリスモ6」 を使った選考会。グランツーリスモオリジナルコース「ケープリンク」でタイムアタックを行いました。タイムアタックの結果と前日の審査結果を総合し、まずは上位4名の英国行きが確定しました。一方で総合ランキングが13位以下の参加者には、この時点で脱落が伝えられました。残り2つとなった枠を決めるのは、やはりグランツーリスモ6によるレース。5〜12位の8名を2つのグループに分け、最終決戦への予選となるレースを実施。さらに各レースの上位2名ずつが最終レースに挑戦し、そこで1位および2位となった2名が最後の2枠へと滑り込みました。JAPAN FINAL 通過者は以下のとおり1位:イ・ジョンウ選手  (リアルイベント予選)2位:ハタケヤマ コウヘイ選手  (オンライン予選)3位:タカハシ ユウ選手  (リアルイベント予選)4位:タカハシ タクヤ選手  (リアルイベント予選)5位:イワサキ コウジロウ選手  (オンライン予選)6位:ノザキ ユウヤ選手  (オンライン予選)この結果を見て興味深いのは、リアルイベント予選から参加した4名のうち3名が勝ち残ったこと。リアルイベント予選は各会場で何度でも挑戦できたとはいえ、限られた時間に最速タイムを叩き出す勝負強さが必要です。この点は JAPAN FINAL も同じであり、その雰囲気もよく似ていたのかもしれません。JAPAN FINAL を通過した6名は、8月14〜20日にかけて英国シルバーストン・サーキットで行われるアジア地区最終選考会を兼ねたレースキャンプに臨みます。このキャンプには日本、インド、タイ、フィリピン、インドネシアから合計30名が参加。主に体力面と精神的な強さなどが試され、"ゲーマー"ではなく"レーシングドライバー"としての資質に重点を置いた審査が行われます。ちなみに昨年までのレースキャンプでは、開始早々に参加者をトライアスロンへ参加させたり、軍隊のブートキャンプ方式のトレーニングを導入したりしていました。ほかにもバイクやオフロードバギー、ジムカーナといった、おそらく参加者が経験したことのないカテゴリーのマシンを使った審査も行われています。本物のレーシングカーを速く走らせようとするなら、激烈な前後左右へのGフォースに耐えつつ、周囲の状況を把握し冷静にマシンを操る能力が要求されます。さらにコクピット内の温度はときに50度近くに達することもあり、暑さへの耐性も必要です。レースキャンプでは連日、数名の参加者が脱落していきます。そして最終日の8月20日にはアジア地区30名のなかからただ1人のゲーマー出身プロドライバーが選ばれます。オンライン予選では常に上位に位置する速さを見せた日本の選手たちですが、これからは残された1か月の間にどれだけ強靭な肉体をつくり上げられるかが重要なポイントとなりそうです。