予想外のW杯準優勝を受けて緊急淡泊特集を敢行した「情熱大陸」は、尺を埋めるために犬のリアルウンコを放映した件。
本格的に「淡泊大陸」へ!

ついにこの手できたか。僕はまたテレビに向かって罵声を浴びせることになってしまいました。無駄な時間、無駄な行為であることはわかっています。誰と会話することもなく、休日の会社のデスクに座り、普段は映らないようになっているテレビに床下から発掘した秘密のアンテナ線を差し、仕事をせずにテレビを見て文句を言っているのですから、本当に救えません。

例えば、ダルビッシュ有さんに罵声を浴びせた場合、ダルビッシュさんは「そんなことをしているヒマがあったら、自分自身の人生に取り組んでください」的なイラッとくる説教をしてくれます。僕も「そのつぶやき投稿でヒジの靭帯に負担かかってんじゃないですかね?」とか売り言葉に買い言葉で何かを言うかもしれません。それは一見不毛ですが(※じっくり考えても不毛)、わずかなコミュニケーション…ふれあいが生まれています。自分の中に変化をもたらすかもしれない、完全な無駄=ゼロとまでは言えないものです。

しかし、テレビは何も言ってくれません。インターネット以下です。インターネットなら戻ってくるブーメランすら戻ってこない。何とか言え、言ってくれ。それができないなら、何も言わせないでくれ。映画のように、ツッコミを許さない空気感と完成度で僕を包んでほしい。たとえ、何の脈絡もなく犬のウンコが放映されても「足掛け6年も密着しているなら、これがベストやったんやろうなぁ」などと振り上げた拳を静かにヒザに降ろせるくらいに。

「情熱大陸」改め「淡泊大陸」へ。

僕はその仕事ぶりを見ながら、「仕事しろ!」と何度も怒鳴りつけました。「オイシイとこだけ取ろうとするな!」「情熱を汲み取るまで、最低でも1年はかけろ!」「マジウンコ!」と。僕自身の仕事の手は完全に止まっているので、本来なら大陸側から「お前も働けよ!」くらい言ってほしいのですが、「淡泊大陸」は何も言い返してきません。何も、言い返してきません…。ただ、ウンコを映しているばかりです…。

ということで、私生活でイライラがたまっているときの顕著な傾向としてのクドクドした文句とともに、12日のTBS「情熱大陸」をチェックしていきましょう。

◆「犬のウンコ」と「イイ話」をいっぺんに消化しようとしちゃダメ!

「5日前、銀メダルを手に彼女たちが帰国した」という窪田等さんのナレーションで始まった、今回の「情熱大陸」。テーマはズバリ、なでしこJAPANです。通常の番組スタンスであれば、銀メダルに至るまでの1年とか前回優勝からの4年間を撮りためて、情熱あふれる場面をかいつまんで見せてくる…ということになるべきところ。

しかし、今回は通常とはグッと趣を変え、緊急企画という建前で「5日前から撮り始めて、大急ぎでまとめる」パターンを敢行してきました。準備はできていないけど、需要があるウチにサクッとまとめようという、あんまり情熱がない感じの構成となっていたのです。

↓情熱がない状態で急にまとめることになったのも仕方ない!こんなに勝つと思ってなかったから!
ナレーション:「だが、あの快進撃を予想していたものは多くない」

ナレーション:「今年3月、アルガルベカップ」

ナレーション:「日本は1勝2敗で予選敗退、9位に終わる」

ナレーション:「ささやかれた批判、世代交代の失敗という声もあがった」

字幕:「今回のなでしこには大きな欠陥がある。なでしこの世代交代は進まなかった(2015年6月5日産経ニュース)」

ナレーション:「ワールドカップを前に、下馬評は決して高くなかった」

字幕:「優勝予想オッズ、アメリカ3.75、ドイツ4.00、フランス8.00、ブラジル9.00、日本10.00(2015.6.2ウィリアムヒル社)」

本音:「だもんで、ナイかなと思ってました!」
本音:「事前の意気込みとか、全然撮ってないです!」
本音:「でも、すごい盛り上がってるんでいっちょ噛みしたい!」
本音:「ということで、急に撮ることにしました!」
本音:「ヒマな人にだけ密着して!」

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まず登場したのは、二日酔いを自称し、「シャンパンと白ワイン!カッカッカッw」と高笑いしながらの取材となった大儀見さん。海外組は短いオフの期間ということもあり、取材への対応も好意的です。大儀見さんはまず今回の勝因について「23人全員でつなげていくチカラはほかの国にはない」「ピッチ外でも一体感を作るようにしていた」「鮫ちゃんの誕生日にはバンビーノっていう芸人さんのネタをやった」などを挙げていきます。

↓そして、これを掘り下げたら情熱があるっぽいところに話が進んだ!
大儀見:「いっつも(宮間)あやが試合始まる前に」

大儀見:「ロッカールームで円陣組むときにいいこと言うんですよ」

大儀見:「そのたびにみんな泣かされて入場する」

大儀見:「準決勝のときも」

大儀見:「この舞台は特別じゃない、何故なら今まで毎日みんな特別なことをやってきたから」

大儀見:「この準決勝っていう舞台も、別に特別じゃなくて当たり前なんだ。だから勝てる」

大儀見:「っていう風に円陣組んだりとか」

大儀見:「名言クイーンですよ」



本音:「ほほぉ、名言クイーンなのか」
本音:「松岡修造の実力が伴ってるパターンかのぉ」
本音:「これ言ってる本人から名言集を聞きたいが…」
本音:「岡山か…」
本音:「ま、いいか」
本音:「1個聞けたし」

つづいて登場したのは、同じくオフの岩渕真奈さん。「ワールドカップが終わって寂しい」と語る岩渕さんは、番組的にもシンデレラガールの扱いです。「日本で何と呼ばれていたか知ってますか?」「……マナドーナ?」「シンデラレガールっていう呼び方をされていて」「あ、違うんだ(笑)そっちなんだ(笑)」などと終始上機嫌です。「準優勝最高!!」という感情が顔全体から滲み出ているぶっちーは、数日後にはドイツに高飛びできるという余裕もあって、イイ感じに本音をぶっちゃけていきます。イイ話は特にありませんでしたが…。

↓なでしこの先輩たちと撮った写真に、ぶっちゃけタイトルをつけて自分でウケるぶっちー!
岩渕:「最後の練習だったんで、何人かと写真撮ってて」

岩渕:「上の人たちと一緒に撮ってもらいました」

岩渕:「そんな堅苦しい感じじゃないですけど」

岩渕:「本当に大好きな人たちなんで」

(一緒に写る人物:「近賀ゆかり、安藤梢、澤穂希、大野忍、熊谷紗希、宮間あや」)

岩渕:「(写メの)お題は…」

岩渕:「お局様と共に(自分で爆笑)」

何でこのトーク使ったwwwww

「私以外全員お局様」というマジモンの失礼じゃねぇかwww

「そんな失礼をも笑って許すチームの絆が準優勝の要因」とでも言う気かwww

テレビ経由でこの話知ってからカチンとくると思うでwww

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何と、この大した収穫のない段階で番組は12分を消化。まだ大儀見さんと岩渕さんしかつかまえていないのに、このペースで23人を消化することができるのでしょうか。表示されていた「23colors」「駆け抜けた23人」などの字幕の数々。「このペースじゃ23人分はおさまらないだろ」という当然の疑問がわきますが、番組は驚くべき解決法を提示してきます。「23人は密着できないっす」「ていうか、国内組はすぐ試合だし」「なので、ヒマな大儀見さんと岩渕さんだけに密着します!」という解決法を…!

試合のダイジェスト映像と、昔撮ったビデオの再編集。髪型の違う川澄ちゃんが現れたときには「いつのビデオや!」というツッコミが僕のデスクでも飛び出します。そこに差し挟まれる大儀見さんと岩渕さんの3日前くらいの映像。ようやっと、国内組のひとり鮫島彩さんを捕まえた映像では「練習の合間ならということで特別に取材を許された」という自慢話まで入れてきます。23人を駆け抜けるはずが、20分経過時点で話を聞いたのはまだ3人。

「1ヶ月くらいかけて全員に話を聞いてから、まとめてはどうか」「キャプテン宮間の証言がない段階でまとめられても…」「そりゃ田中明日菜さんの話とか、別に興味はないかもしれんが…」という疑問の数々。ヒマな大儀見さんや岩渕さんには、帰国直後のほか日を置いて再取材もするけれど、忙しい人の話は聞かないで済まそうという大方針。何でしょう、この淡泊大陸は。

↓強引にまとめ感を出していくために、大儀見さんに辞書を渡して「チームを1単語で表現してください」などの無茶ぶりをする淡泊大陸!
ナレーション:「次なる野望もある」

大儀見:「いずれは日本のJリーグにも挑戦したいと思っていて」

大儀見:「男子の中でどれだけやれるかっていうのを試したいという想いがあります」

番組:「(へぇー)」

番組:「(それはさておき)」

番組:「(なでしこのまとめをしてもらわないと)」

ナレーション:「もう少し胸の内を知りたい」

ナレーション:「こんなお願いをしてみた」

ナレーション:「自分を単語1語で表現してください」


(辞書を渡す)

大儀見:「植物」

大儀見:「植物って結局太陽の光だったり水だったり、酸素だったり二酸化炭素だったり、そういういろいろなものがないと生きられないじゃないですか」

大儀見:「それと一緒で、自分も誰かに助けられないと生きていけない」

番組:「(へぇー)」

ナレーション:「では、今回のチームを単語1語で表現してください」

大儀見:「万華鏡」

大儀見:「1試合、1試合、見えかたってずいぶん変わっていったと思うし、その中に個人個人の彩りが必ず輝きを放っていたし」

大儀見:「見る人によっていろんな輝きが見え隠れする、魅力的なチームだったかな」

本音:「よーし、まとまったな」
本音:「強引にまとまったわ」
本音:「万華鏡、いいじゃない」
本音:「そのまとめ、いただきましょ」
本音:「誰にでもあてはまりそうなフワッとした話だけど」
本音:「ふー、これで何となく情熱が出てきたかな」

まとまったのか、まとまってないのか。すべてが大儀見さんの辞書に委ねられたこの展開。番組も開始から24分が経過し、完全に終わりの時間となりました。全員の密着と証言から「このチームとは?」を掘り出していくのではなく、ひとりに辞書を渡して「選んでください」をやってくる。なら、いっそメール取材でもいいのではないか。メールなら全員から話を聞けるかもしれない。そんなことを感じずにはいられません。それこそ23人が好き勝手なことを言い出し、万華鏡のようにまとまらないことになるかもしれませんが…。

↓時間がちょっと余ったので、岩渕さんが犬のウンコを処理するところも紹介しますね!(21分過ぎから)

ナレーション:「海外組にとっては今は束の間の休息」

ナレーション:「岩渕は愛犬との日々を楽しんでいる」

(流れ始めるエトピリカ)

(立ち止まる犬)

(ふんばる犬)

岩渕:「ウンコしてます!?」

岩渕:「ウンコしてるー!」

岩渕:「やだぁもー!」

(エトピリカの調べ)

(完全にケツから出てきたウンコ)

(ビニール袋でウンコを拾う岩渕)

ナレーション:「今回得た経験を未来につなげたい」

ナレーション:「そう思っている」

(ウンコ確保)

(荘厳なるエトピリカ)

岩渕:「どんなときでも、どんな人でも、頼りにされる存在になりたいなって思ってます」

岩渕:「まだわかんないですけど、自信もない…って言ったらダサイですけど」

岩渕:「なでしこの中心である存在になりたいなって思います」



犬:「頼りにしてるでぇ」
犬:「ウンコ拾ってくれてありがとう」
犬:「今後もウンコを頼む」
犬:「自信もってやっていってくれ」
犬:「ウンコ処理の中心として!」

絶対、このウンコの映像いらんわwwwwwww

何の関係もないし、どこにもつながってないwwwww

ただただお茶の間にリアルなウンコを届けただけwwww

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「準優勝するなら前から密着しておけばよかった」という反省点。それは淡泊大陸のスタッフの中にもきっとあるはずです。とりためたイイ映像があれば、ウンコの映像が残ることもなかったはずです。かつての情熱大陸はサッカー選手の風呂にまでカメラを持ち込む、文字通りの「情熱」があふれていました。あの意気込みを失わないでほしい。

今回の緊急淡泊特集を大いなる反省材料とし、今後は再び情熱を取り戻してもらいたいもの。犬のウンコではなく、岩渕さんがウンコする場面に密着することができたなら、僕も「さすが情熱大陸だ」と納得することでしょう。頑張って密着して、接写してもらいたいものですね。じょじょに出てくるブツと、それにあわせて鳴り響くエトピリカ。岩渕さんの苦悶の表情。「かなり固そうだ」などのナレーション。ウン、コの内容なら満足できる。今後のフン起に期待しています。

なお、同日再開のリーグ戦を受けての選手コメントはありませんでした!