健康を気にする人なら聞いたことのあるはず「アーユルヴェーダ」。インドで発祥した伝統医学です。アーユルヴェーダには日本の乾布摩擦に似た「ガルシャナ・マッサージ」があります。美肌作用やダイエット効果があり、日本人の体質に合ったマッサージといわれますが、一体どんなマッサージなのか、簡単なやりかたも含めてご紹介しましょう。

アーユルヴェーダの考え方を確認

アーユルヴェーダは5000年以上前にインドで発祥。心、体、行動、環境、宇宙のすべての調和が大切だという考えに基づく医学です。人間の生命エネルギーを「ドーシャ」と呼び、「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)「カパ(水)」という3つの要素に分けて、バランスをとることが大切だとされています。このバランスをとるために行うのがアーユルヴェーダです。

ガルシャナ・マッサージとは?

ガルシャはサンスクリット語で「摩擦」を表します。絹の手袋を使って行う乾布摩擦がガルシャナ・マッサージ。このマッサージはリンパが滞りやすいカパタイプの人に向くマッサージです。カパタイプは、日本人の身体・行動傾向に重なる部分が多いといわれます。色白、黒髪、体力・持久力に優れるなどの身体的特徴、温和で忍耐力がある、保守的でまじめなどの性格特徴が挙げられます。皮膚の構造とよく似た10種類のアミノ酸を含む絹の手袋をはめて行うマッサージは、肌への負担が少なく、垢すりにもなります。マッサージすることで肌に刺激を与えて、血液やリンパの流れがよくなるため、美肌、ダイエットにも効果的。

ガルシャナ・マッサージのやりかた

絹の手袋をつけて、手足の先のほうから心臓に向けて肌をマッサージします。首はあごから肩甲骨へ、肩甲骨の下は中央部から肩へ、胸は首の方から下へ、胸の下は中央から外へ、背中は肩甲骨の下と背骨の下を上下に、おなかはカタツムリの殻のように中心から外側へ円を描きます。お尻も同様に片方ずつ円を描くようにマッサージしてください。わき、股関節、ひざの裏側はリンパ節ですから、もみほぐすようにリンパを流します。毎朝起きがけに10分程度行うとよいでしょう。


writer:松尾真佐代