「趣味が合う」だけで相手を選ぶのは“妥協”か【教訓マンガ】
 どうもこんにちは。ゲイライターの渋谷アシルです。

 お付き合いをするうえで、「趣味が合うかどうか」って結構重要な問題。完全にお互いの趣味を理解し合う必要はないけれど、それでも多少は許容してもらわないと息苦しくなっちゃう。どちらかが我慢を強いられる関係性なんて、長くは続かないものよね。でも、そもそもその趣味が、あまり他人には言えないようなものだとしたら……?

 今回ピックアップするのは、ガチのヲタク同士の恋愛をテーマにした『ヲタクに恋は難しい』(ふじた)。本作から、恋愛における趣味の重要性について学んでみましょう。

◆重度のオタク同士の恋愛

 本作の主人公となるのは、OLの成海(なるみ)。(ちょっと貧乳だけど)かわいらしい見た目で、男ウケも悪くない彼女は、実は隠れ腐女子。それが原因で、彼氏にはフラレっぱなしなの。そして、そのお相手となるのは、これまたイケメンでスタイルもよくて仕事もできる、宏嵩(ひろたか)。だけど、彼は重度のゲームオタクのため、いまだにフリー。

 そんな二人がお付き合いをする決め手となったのは、「お互いの趣味を理解し合える」から。成海が就業中にタイムラインの警備に勤しんでいても、週末にコミケのイベントに行っても、宏嵩はそれを否定しない。むしろ受け入れて付き添ってくれたりもする。これまで自分の趣味が原因でフラれ続けてきた成海にとって、そんな宏嵩はまさに神のような存在ね。

 趣味や好きなものを相手に合わせて変えるなんて無理な話。だからといって、隠し通そうとすれば、どうしたって綻びが出てしまう。その結果、お別れになるケースも少なくない。やっぱり好きな人には、ありのままを受け入れてもらった方が幸せよね。そういう意味でいったら、成海は最高のパートナーに巡り会えたんじゃないかしら。

 ただし、そんな成海を不安が襲う。それは、宏嵩が妥協をして自分を選んだんじゃないか、という疑念。重度のゲームオタクであることを受け入れてくれる女子なんてなかなかいない。だからこそ、同じオタクである自分を選んだ。いわば脛に傷を持った者同士。理想の相手じゃないけど、楽にお付き合いできるから、まぁ良しとしよう。もしも、宏嵩がそんな風に考えていたらどうしよう……。

教訓:「趣味が合うから」という理由は“妥協”にもなり得る

 恋愛において、最初からすべてを受け入れてくれる相手なんて稀な存在。だからこそ、ときには話し合ったり衝突したりすることも必要なのよね。そうやってぶつかり合って、お互いを少しずつ理解していく。その結果、深い絆で結ばれるんじゃないかしら。

 逆に、この成海のように、安易に「自分を受け入れてくれるから」という理由で相手を選んでしまうと、後々、「自分は本当に好かれているのか」という不安に襲われてしまう。それはそれで苦しいわよね。まぁ、この二人の場合はそんな心配は杞憂で、宏嵩は本当に成海のことが好きだった、ということが判明するから一安心なんだけど。

 お互いを理解していくことが、恋愛の真骨頂。もしも「趣味の違い」なんかで別れるような相手とは、そもそも続かないもの。だからこそ、怖がらずに堂々と宣言してやりましょ。「わたし、腐女子ですけど何か?」。それでも愛してくれる男を見つけることが、幸せへの第一歩よ!

<TEXT/渋谷アシル>

【渋谷アシル プロフィール】
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。