連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック2 音楽 澤野弘之 SMR
7月15日発売予定

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朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)7月9日(木)放送 第15週「下克上駄菓子ケーキ」第88話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:渡辺一貴

88回、末広がりのおめでたそうな回で、ついに徹(大泉洋)が自分の会社を立ち上げることが明かされました。
徹は一体何 してんだ? という疑問が解消してよかった。喜ぶと止まらなくなりそうなので黙っていたんですね。

大悟(小日向文世)の衰え問題も、深刻に描かなかったわけがわかります。
本当に衰えていたのではなく、希の祖母・ロベール幸枝(草笛光子)が大悟の師匠で、彼女が大悟に会いに来るからとてつもなく緊張していたのでした。

ちゃんと回答が用意してあるんだぜ


その結果に納得するかしないかはどうあれ、注意深くドラマを見れば、先読みできるようになっている「まれ」。
ふと疑問を感じた部分には、のちのち何かしらの回答が得られるはず、たぶん。
弥生(福田彩乃)も、大悟とイケメンシェフのケーキ対決番組を見ていたり、幸枝のことも詳しく知っていたり、という面が88回で描かれることによって、おたくっぽい子で、モノマネもそういう性質の一貫なんだなと思えなくもありません。
制作者さんたちは、あれこれ考えを巡らす視聴者に対して、ちゃんと回答が用意してあるんだぜ、ふふ、と思っているのでしょうか。
こちらはこちらで、これは伏線か? だとか、今後の展開はこうに違いない、だとか、予想ゲーム的喜びを味わいながら見るのが「まれ」の楽しみ方なのかなと。いまやすっかり、朝ドラもストーリーで見せる時代じゃなくなっていることを感じます。
疑問に思ったら、なぜ? なぜ? なぜ? ととことん追求していきましょう。

そこで、今日のなぜ?


希も父も、とくに何もしてないのにうまくいってる感じ。まわりが勝手に動いて希たちに道を空けてくれちゃうので、このひとたちの行動が人生の参考にまったくならない。
その人生の参考っていうのは、バイラルメディアでありがたがられる、◯◯のための10のこと的な内容です。最もらしく書き連ねることができないように、希や徹はそういう視点からすり抜けていきます。
ふたりがばかみたいに徹の会社のフロアーを駆け回って、窓にベタ!と張り付いて万歳してるところは、大泉洋と土屋太鳳の無邪気さが気持ちよかったです。

88回、末広がりの回なので、褒めました。
(木俣冬)

エキレビ!にて月〜土まで好評連載中! 木俣冬の日刊「まれ」ビュー全話分はこちらから

いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))