為替市場では米ドル/円を中心に円安が続いているが、こうした相場環境でFX(外国為替証拠金取引)トレーダーは、いかにして利益を出しているのだろうか。そんな疑問に答えるべく、隣の個人投資家を覗き見リポート。ここでは投資歴7〜8年のFXトレーダー・ことふくさん(30代後半)が、自身の投資成績と投資手法を解説する。

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 2010年からFXの専業トレーダーをやっています。現在は3000万円ほど運用中です。普段のトレードはドル/円がメインで、50ロット(ドル/円だと50万通貨)からエントリーして、最大500ロットまでナンピンすることがあります。

 私のやり方は、NY市場がクローズする早朝6時くらいから、日本市場が始まる前の朝9時までの朝方に売買します。

 この時間帯は市場参加者が少ないせいか、NYの流れを受けやすい傾向があるんです。深夜のNYがボックス相場だったら、早朝もその高値・安値を超えないことが多いので、NY時間と同じ高値水準では売り、安値水準では買いという逆張り戦略を取っています。

 もしNY時間にトレンドが発生して下落していたら、NY時間が終了すると利食いでいったん反発することが多いんです。その反発してきたところを売ります。そのままNY時間の安値も割って下落していくことが多いのですが、少なくともNY時間の安値までは下がっていくイメージですね。

 最近はほぼ早朝の時間帯しかやっていませんが、2013年は約1億1800万円、2014年も4800万円ほどの利益をあげることができ、これまでトータル1億7000万円ほどの儲けとなっています。

 ただ、今年は2月に1800万円ほど損をしてしまいました。1〜2月にあるキャンペーンがあってポンド/円をメインに売買していて、ポンド/円も、ドル/円と同じ感覚でエントリーしていたのが失敗でしたね。

 早朝にギリシャ関連の悪材料が出て一気に円高(下落)が進んでいたので、「ここらへんで反発するかな」と思って買ってみた。するとまだ下がったのでさらにナンピンし続けたのですが、結局、1時間たらずで100pipsほど急落してギブアップ。ここで損切りして今度は流れに乗ろうと売ってみたら、反発して急上昇……。すべての行動が裏目でした。

 そもそも自分なりのロスカットのルールもなかったのが災いしました。勉強代としては高かったですが、ロスカットの重要性、慣れない通貨ペアは触らないということを学びました。たまにくる大きな負けにどう対応するかが、今後の課題ですね。

【PROFILE】関西在住。FX投資歴は7〜8年で、2010年から専業FXトレーダー。NY時間の値動きを参考に、朝6〜9時にトレードを行なう。2013年に約1億1800万円、2014年に約4800万円の利益をあげ、現在3000万円を運用。

※マネーポスト2015年夏号