「住んでみたい」都道府県――あなたが漠然とイメージするのはどこだろうか。

Jタウン研究所は2015年4月3日から7月7日までの95日間、「あなたが住みたい「都道府県」はどこ?」というテーマで、都道府県別にアンケート調査を実施。全国で1877名の読者から投票をいただいた。


福岡県民の「地元愛」が投票結果に影響?

まず、上位の結果から見ていこう。今回の調査で、最も「住みたい」都道府県に選ばれたのは、全体の9.4%を獲得した「福岡」だ。先日、松本人志さんも住みたい街として挙げ、「福岡でレギュラーやりたいくらい」などと大絶賛したばかり。福岡県のホームページによると、「東京や大阪などと比べて物価も安定しており、住環境や教育環境にも優れ、ゆとりある生活を送れる」点が魅力だという。福岡の得票分布は特徴的で、東京からの投票が全体の67%(118票)を占めている。博多華丸・大吉に代表されるように、地元愛の強さで知られる福岡人。「故郷に帰りたい」という上京組からの投票が多かったのかもしれない。

以下、温暖な気候とビーチに代表される島国「沖縄」(7.8%)、さまざまな機能が集中する首都「東京」(7.5%)、広大な土地と豊かな自然が魅力の「北海道」(7.2%)、横浜・川崎といった大都市と湘南・鎌倉などのリゾート地が共存する「神奈川」(5.6%)と人気の土地が続いた。

東洋経済社が毎年発表している、地方税収入額や出生数などの統計データから導き出した「住みよさランキング」の2015年版では、1位が千葉県(印西市)、2位が愛知県(長久手市)、3位が石川県(能美市)となっている。今回のJタウンネットの調査でみると、千葉県が16位(同)、愛知県が14位、石川県が16位(同)だった。

自分の住んでいる都道府県がどれくらい票を獲得したかは、以下の図表をご参照いただきたい。


残念ながら下位に沈んでしまった県にも注目したい。ワースト5に入ってしまったのは、下位から「福井」「秋田」「徳島」「和歌山」「三重」。この結果を見ると、気候の寒暖や自然環境の面よりも、交通アクセスや中心都心からの距離が「住みたさ」に直結するようだ。

ただ、人が「住みたい」とイメージした場所を選ぶといった投票形式なので、それぞれの都道府県の純粋な「知名度」も結果に影響しているのかもしれない。