適切な対処法で風邪症状を和らげよう

風邪の3大症状の対処法を伝授
「風邪」と聞くと、発熱や咳、鼻水、くしゃみ、全身倦怠感、食欲低下、頭痛、のどの痛み、関節痛……などさまざまな症状を思い浮かべると思います。
そんな風邪は、原因となるウイルスが喉や気管といった呼吸器系に感染することで発症します。
ウイルスの種類は、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなどがあります。
風邪は、それらウイルスの感染なので、治療には基本的に抗生剤は無効であり、解熱剤や咳止めなどの対処療法しかありません。ただし、風邪をひいて免疫力が低下しているところに細菌の二次感染が起こることもあり、その際には抗生剤が用いられます。
ここでは、風邪によって起こる代表的な症状の種類と、それぞれの対処法についてお答えします。
1:のどの痛み(咽頭痛)
のどにはリンパ節がたくさん集まっているため、原因ウイルスや細菌の感染が生じると、このリンパ節での免疫が活性化されて炎症が起こります。これがのどの痛みの原因。
対処法には、のどを清潔に保つためにうがいをしたり、乾燥をふせぐために水分を摂取する、あるいはのど飴をなめるなどが有効です。
2:頭痛
風邪をひくと熱が上がり、同時に体の血液循環を良くするべく全身の血管(頭の血管も含む)が拡張します。これが、頭痛を引き起こす原因です。
対処法は、痛みが強い部分を保冷剤などで冷やし、血管の拡張を抑えること。ちなみに、風邪薬の中には頭痛に対する痛み止めの成分も含まれていることが多いので、追加で鎮痛薬を飲む必要はないでしょう。
3:関節痛
風邪をひいて免疫系が活発になると、免疫細胞からプロスタグランジンという成分が放出されます。これにより関節痛が出現すると考えられています。
関節痛に有効な対処法というのはあまりなく、体を休めることが一番です。
まとめ
さまざまなツラい症状を伴う風邪は、体をしっかり休めて栄養・水分と睡眠をたっぷりとることがもっとも有効な治療です。