北欧から「足踏みオルガン」の鬼才が登場! 即興ソロライヴ+トークを披露:音のイノヴェイションに迫るThe Art of Listening LIVE! 第2弾

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音楽の新しい潮流を探り、新しい「音の楽しみ方」を提案するイヴェントシリーズ「Art of Listening LIVE!」。第2弾となるスペシャルライヴ&トークを、7月24日に西麻布KREIで開催。登場するのは、ノルウェーの鬼才鍵盤奏者シグビョルン・アーペラン。足踏みオルガンを変幻自在に使った未知のサウンドスケープに驚け!

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Sigbjørn Apeland|シグビョルン・アーペラン
1966年生まれ。ノルウェー、ベルゲン在住。世界でも数少ないリードオルガン演奏家。ローガラン音楽学校(現スタヴァンゲル大学)でオルガンを学んだ後、ベルゲン大学で民族音楽学博士号を取得。現在は同大学の准教授としてノルウェー民族音楽を研究する傍ら、教会音楽、民族音楽、電子音楽など、さまざまな領域の音楽家とコラボレーションを展開している。ECMやHUBROなどの先鋭的なコンテンポラリー・ジャズレーベルを中心に、これまで参加した音源は40作品を越え、うち2作はノルウェーのグラミーも受賞。さらに、サイレント映画の伴奏や25台のハルモニウムを用いたインスタレーションなど、メディアを越えた活動を続けている。
過去の来日では、ソロパフォーマンスのほか、ルネ・グラモフォンの看板アーティストであるAlogやPhonophaniとのコラボレーション、ハルダンゲンフィドル奏者のニルス・ウクランとパーカッション奏者のウイヴィン・スカルボとのトリオ1982として公演を果たしている。今回は貴重なリードオルガンのソロ演奏を予定。参加者40名限定で開催する! ご応募はこちら

『WIRED』日本版の監修のもと昨年リリースしたコンピレーションアルバム『The Art of Listening』。そこで紹介したような「音楽の新しいイノヴェイション」をリアルに体感する、イヴェントシリーズが「The Art of Listening LIVE!」だ。

7月3日には、その第1弾として、タイヨンダイ・ブラクストンを招いてのレクチャーを開催。モジュラーシンセサイザーの独特の使い方、作曲作法、音楽観などを約30人のお客さんを前に、実演を交えて披露してくれた(下記ギャラリーを参照)。

続く第2弾では、1回目と同じ会場、西麻布KREIを舞台に、ノルウェーから「足踏みオルガン」(その昔、学校によくあった、あれだ)のイノヴェイターを招いてのライヴ+トークを開催する。

シグビョルン・アーペランは、先進的な音楽家たちがひしめくノルウェー音楽シーンにおいて、ひときわ異彩を放つ鍵盤楽器奏者だ。足踏みオルガン=ハルモニウムを用いた即興演奏から、電子音楽?アンビエント?と聞き紛うような、チルなサウンドスケープをつくりだす奇才だ。ドイツの名門レーベル「ECM」から作品をリリースするのみならず、ジャズという枠組みを遠く離れ、教会音楽、民族音楽、電子音楽など、さまざまな領域の音楽家とコラボレーションを展開するほか、25台のハルモニウムを用いたインスタレーションなど、メディアを越えた活動で知られる。

上述のコンピレーションの作品解説で、音楽ジャーナリストの柳楽光隆は、こう解説する。

「シグビョルンは、ハルモニウムの柔らかい音色やフォークミュージック的なメロディーによるノスタルジアと、ハルモニウムの独特の響きと持続音を駆使して電子音のようにさえ聴かせてしまう革新性とを同居させる奇才だ」

当日は、約1時間の即興ライヴとともに、柳楽を迎えてのトークも開催。その音楽技法を、自身の言葉で語ってもらうほか、世界でも珍しいプロのオルガン奏者に話を聞くことで、19世紀初頭からいまに引き継がれる発明楽器としての構造的な奥深さをひも解く。アナログとデジタルの感性が融合した未知なる「響き」。北欧発の「音のイノヴェイション」に身を浸す貴重な一夜となる。限定40名。

The Art of Listening LIVE! #2
Special Live & Talk SIGBJøRN APELAND

>>イヴェントに応募する

主催:WIRED+KREI
演奏・トーク:シグビョルン・アーペラン
トーク:柳楽光隆@Jazz the New Chapter, 若林恵(『WIRED』日本版編集長)
日程:2015年7月24日(金) 20:00〜22:00(開場19:30)
会場:KREI SALON(東京都港区西麻布2-24-2 KREIビルB1F)※最寄り駅の東京メトロ[表参道駅]、[乃木坂駅]、[広尾駅]より、それぞれ徒歩約10分
定員:40名(応募先着順)
参加費:4000円(税込) SLIDE SHOW FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN FULL SCREEN

2/15セッティング中のタイヨンダイ。

3/15西麻布のクリエイティヴ・スペース「KREI」と『サウンド&レコーディング マガジン』との共催でのイヴェント。お客さんは30人限定。

4/15レクチャー開始。まずはオーケストラ作品『Central Market』から、冒頭の一曲「Opening Bell」のスコアが参加者全員に配られ、楽曲の作られ方が解説された。アルバム全体の参照として、20世紀初頭の近代作曲家や、イタリアのフィルムミュージックの大家、エンニオ・モリコーネやニーノ・ロータなどの名が挙がった。

5/15『Central Market』を振り返っていまならもっとできたかもしれない、と率直に振り返る。現在、ふたたびオーケストラ作品に取り掛かっていると、『WIRED』日本版へのインタヴューでは語っている。

6/15奥は、モデレーターを務めた『サウンド&レコーディング マガジン』編集長の篠崎賢太郎。手前は通訳を務めた光野浩太郎。ともに大のモジュラーシンセ・オタク。

7/15記譜と実演奏との間を行ったり来たりしながら『Central Market』はつくられたと語るタイヨンダイ。記譜された「音」と、そこからはみ出していく「音」。その両極の間を自在に行き来するのが、彼独特の作法だ。

8/15熱心に聞き入る聴衆。

9/15休憩を挟んで、お待ちかねのモジュラーシンセ講座。『HIVE1』から冒頭の1曲「Gracka」を聴かせ、それが実際どのようにつくられたかを解説。

10/15モジュラーシンセから生み出される電子音は、混沌として非音楽的だ。ゆえに「自然」の音に近いとタイヨンダイ。その混沌といかに遊ぶか。「Gracka」では、人間的でありながら、同時に非人間的=人為的には不可能なものにするのかがテーマだったと語る。

11/15聴衆から飛び出した技術的な疑問にもあけっぴろげに語ってくれた。

12/15イヴェント終了後には、気さくに質問に答えてくれた。

13/15感謝の握手。

14/15サインも。

15/15『WIRED』バナーにも、サインを頂戴しました。

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The Art of Listening LIVE! Vol.1:タイヨンダイ・ブラクストン レクチャーレポート!
7月3日、西麻布KREIで開催された「The Art of Listening LIVE! Vol.1」 。ゲストには大阪・東京でのライブを終えたばかりのタイヨンダイ・ブラクストンを迎えたレクチャーイヴェント。モジュラーシンセを用いて制作された問題作+最新作『HIVE1』と、前作『Central Market』の創作の秘密に迫った。

セッティング中のタイヨンダイ。

西麻布のクリエイティヴ・スペース「KREI」と『サウンド&レコーディング マガジン』との共催でのイヴェント。お客さんは30人限定。

レクチャー開始。まずはオーケストラ作品『Central Market』から、冒頭の一曲「Opening Bell」のスコアが参加者全員に配られ、楽曲の作られ方が解説された。アルバム全体の参照として、20世紀初頭の近代作曲家や、イタリアのフィルムミュージックの大家、エンニオ・モリコーネやニーノ・ロータなどの名が挙がった。

『Central Market』を振り返っていまならもっとできたかもしれない、と率直に振り返る。現在、ふたたびオーケストラ作品に取り掛かっていると、『WIRED』日本版へのインタヴューでは語っている。

奥は、モデレーターを務めた『サウンド&レコーディング マガジン』編集長の篠崎賢太郎。手前は通訳を務めた光野浩太郎。ともに大のモジュラーシンセ・オタク。

記譜と実演奏との間を行ったり来たりしながら『Central Market』はつくられたと語るタイヨンダイ。記譜された「音」と、そこからはみ出していく「音」。その両極の間を自在に行き来するのが、彼独特の作法だ。

熱心に聞き入る聴衆。

休憩を挟んで、お待ちかねのモジュラーシンセ講座。『HIVE1』から冒頭の1曲「Gracka」を聴かせ、それが実際どのようにつくられたかを解説。

モジュラーシンセから生み出される電子音は、混沌として非音楽的だ。ゆえに「自然」の音に近いとタイヨンダイ。その混沌といかに遊ぶか。「Gracka」では、人間的でありながら、同時に非人間的=人為的には不可能なものにするのかがテーマだったと語る。

聴衆から飛び出した技術的な疑問にもあけっぴろげに語ってくれた。

イヴェント終了後には、気さくに質問に答えてくれた。

感謝の握手。

サインも。

『WIRED』バナーにも、サインを頂戴しました。

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