村瀬智一氏
連騰を続ける日経平均。主力銘柄が牽引役なのは確かだが、負けじと中小型株にも期待がかかる。いや、これから“大化け”を期待するなら、中小型株しかないと言っていい。そんな有望視される中小型株のなかでも特におススメな銘柄を、「株の賢者」たちが大推薦!

◆中小型株の市場は変わりつつある。株主還元が手厚い銘柄に注目!

 中小型株の市場は、数年前と比べて明らかに変わりつつありますね」と話すのは、投資支援会社・フィスコの村瀬智一氏だ。

「これまで新興市場銘柄の企業というのは、実現できそうにない事業計画を打ち上げて決算発表で失望されるというパターンが当たり前でした。その意味では、これまでの新興市場は夢を見るような市場であり、だからこそ大型株先行の流れが基本的にあった。しかし、ここ数年、景況感がよくなったこともあるのでしょうが、企業のフットワークが軽くなり、IPOが急増するなど、成長期待のある中小型株の銘柄が増えています」

 村瀬氏が指摘するのは、中小型株の銘柄は成長ピッチが早いという点だ。

「何よりも若い経営者が多いということもあり、意思決定や切り替えが早い。そのため業績や株価に反映されやすい。また、自社が成長するために一つの業態にとどまらず、異業態への進出にも積極的。その際もゼロから自社で始めるのではなく、IPOによってキャッシュリッチであることから、成長分野の企業をM&Aのような形で買収したり、成長分野の企業とパートナーシップを組んだりしてスピーディーに業績を拡大していっています」
 また、テーマ性という観点からは、「株主還元」「政策」「インバウンド」などの点に注目しているという。

「この数年来の流れではあるのですが、今回の決算を見ても、多くの企業が増配や復配、優待など、株主への還元を積極的に打ち出していて、そこに個人投資家の関心が集まっています。利益の80%以上を配当に回すテクノスジャパンなどは、まさにそうした企業。また、注目のインバウンドでは格安航空券の予約販売アプリのアドベンチャー、政策では“自動運転”のアートスパークホールディングス、TPPの神戸物産にそれぞれ注目しています」

 中小型株を取り巻く環境は好転しており、まさに今が狙い目だ。

「成長スピードが上がってきているので、最近はヘッジファンドでも新興市場銘柄を中心にする動きも増えているし、中小型株がファンドや投信にも組み入れられていますね」

◆神戸物産(東1-3038)5350円/100株
【最低購入金額】53万5000円
【目標値】7500円
【買い時額】5000円
【損切り】4700円
【PER】27.26倍
【PBR】3.77倍
【配当利回り】0.93%

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=48503

日本最大のプロ用食材店「業務スーパー」を展開。株価は昨年12月から3月にかけて調整が続いていたが、反発感がある。「昨年12月の高値5680円をクリアすれば、3月安値の4060円までの下げ幅をリプレイスした7340円辺りが中期的なターゲット。また、同社は世界各国からさまざまな商品を輸入しているため、TPPの動向に前向きな進歩が見られると、追い風になる可能性もありますね」

◆アートスパークホールディングス(東2-3663)1013円/100株
【最低購入金額】10万1300円
【目標値】1600円
【買い時額】1000円
【損切り】950円
【PER】53.85倍
【PBR】2.90倍
【配当利回り】―

’15年1-3月期決算は、営業損益が黒字へと転換。“自動運転”という政策テーマにも絡む。「子会社のエイチアイは、インテルなどの大企業から注目を浴びる自動運転技術開発のZMPとパートナーで、共同でHMI(ヒューマンマシンインターフェース)を提案。東京五輪開催を控え、経産省は次世代自動車を重点的に推進する方針です。成長戦略で改めて材料視される可能性もありそうかと」